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<即位後の課題(上)>天皇陛下は平和主義・多様性を尊重=「皇統の神格化」阻止を!

八牧浩行    2019年12月4日(水) 7時40分

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今秋、即位の礼や祝賀パレードなどが華やかに行われ、国民の間に天皇皇后フィーバーが起きた。一方で皇族の減少など課題も山積。皇統の神格化を志向する勢力も存在感を増している。写真は英オックスフォード大留学時の天皇陛下(1983年12月、筆者撮影)。

今秋、即位の礼や祝賀パレードなどが華やかに行われ、国民の間に天皇皇后フィーバーが起きた。お二人への国民の期待は高まるばかりだが、皇族の減少、女性天皇問題など課題も山積。天皇を神格化し、戦前の天皇制への回帰を目指す勢力も存在感を増している。

筆者は天皇陛下(浩宮さま)の英国オックスフォード大学留学時代(1983〜1985年)に時事通信のロンドン特派員として、浩宮さまを代表取材した。度々同大学を訪ねたほか、英国王室との交流やヨーロッパ王族を訪ねる旅行や登山にも同行。若き日のプリンスのお考えに接する機会も多かった。

当時浩宮さまは世界の多くの若者と交流し、協調と平和友好の精神を学ばれた。パブや寮の食堂などで学友と談笑することも多かった。欧州各地を旅行し、多くの民族との交流を通じて、平和主義と民族多様性を尊重すべきであることを認識された。

欧州で暮らすと世界を東西南北、グローバルかつ多角的に見渡す目が養われる。特に覇権国家だった英国には各地域の情報が集中し、世界中の学者や留学生、ビジネス関係者が集まる。これらの人たちとの交流を通して、地球市民という理念を共有され、民族多様性、平和友好などの課題を地球的規模で捉えておられた。

英国留学時代の二年半、当時の皇太子夫妻(平成の天皇・皇后)が公務で世界各国に行かれた帰途、ロンドンに毎年立ち寄り、浩宮さまも交えて記者会見した。夫妻はアフリカや北欧などの印象を語り、「相互交流と平和友好の尊さ」を強調し、浩宮さまも全面的な賛意を示していた。

その後、筆者は東京で皇后になられた美智子さまと話したことがある。浩宮さまとの英国時代の思い出を披露したら、「もっと聞かせてほしい」と長時間耳を傾けてくださった。浩宮さまを気遣う深い情愛とともに「世界の人々により添い平和を願う」気持ちも伝わってきた。美智子さまのようなヒューマニズム精神にあふれた温かい母親の下で、天皇陛下の資質や考えも育まれたと思う。

◆「憲法にのっとり責務果たす」

天皇陛下は五月四日の即位後朝見の儀で「常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、象徴としての責務を果たす」と述べられた。平成の天皇(上皇さま)が即位時に「日本国憲法を守り、これに従って責務を果たす」と述べられたおことばを、引き継ぐもので、平成の時代に作り上げられた象徴像を引き継がれるお気持ちを示された。

戦後生まれの天皇として初めて臨まれた八月十五日の全国戦没者追悼式でのお言葉は、上皇さまが昨年の追悼式で語った内容をほぼ継承。代替わり後も平和への強い思いを受け継いでいくことを示された。

戦後70年にあたる2015年の皇太子としての会見では「戦争の記憶が薄れようとしている今日、謙虚に過去を振り返るとともに、戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に、悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切です」と言明。今年5月の代替わり前、戦没者慰霊が話題に上った際、「戦争を知らない世代であるからこそ、風化させないよう一層意識的にならないといけない」とかみしめるように語られたことがあった。

10月22日の即位礼正殿の儀では天皇陛下は「憲法」に二度、「平和」に三度言及され、「国民の幸せと世界の平和を願い、憲法にのっとり、象徴としての務めを果たしたい」と強調された。天皇陛下は5月4日の一般参賀でも、「我が国が諸外国と手を携えて、世界の平和を求めつつ、一層の発展を遂げることを心から願っております」とお言葉を述べられた。皇室外交が果たす役割は大きい。天皇皇后には、国際親善をはじめとする新たな公務に努めていただきたい。

天皇皇后の式典や会見などでのお言葉は年に数回のみ。気楽にアドリブでやりとりする機会は事実上閉ざされている。浩宮さまはご自分の言葉で当意即妙な受け答えができる聡明な人。英国など海外の皇族のように露出が多ければ国民の人気も高まるであろう。

言論NPOが今年5月~6月に実施した世論調査によると「信頼できる」と回答したのは「天皇・皇室」が87%と断トツ。「国会」「政府」「メディア」がいずれも20~30%台にとどまったのと好対照で、親しく国民に寄り添う姿勢が評価されているようだ。

◆戦前イデオロギーの復活阻止へ、開かれた皇室づくりを

一方で、一部保守勢力は、天皇が明治期のように一人で祭祀を行い「万世一系」の戦前イデオロギーの復活を志向。右派は明治時代のように天皇だけが行幸し、「提灯奉迎」や「天皇陛下万歳」をするのを理想としている。「天皇の神格化」など歴史の逆回転をチェックし、もっと開かれた皇室づくりをサポートすべきであろう。

【<即位後の課題(下)>天皇制、このままでは自然消滅も=危機回避へ国民の7割超が「女性天皇」支持、自民党幹部からも容認論】に続く

https://www.recordchina.co.jp/b764264-s136-c10-d1136.html

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

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