健康診断結果を見るのが怖い若者6割、「健康な中国人」は実は難しくない?―中国

人民網日本語版    2019年12月5日(木) 0時40分

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今どきの若者は大変すぎると言っていいかもしれない。若者の6割は健康診断の結果を見るのが怖いとしており、健康診断を受けようとしない人までいる。

今どきの若者は大変すぎると言っていいかもしれない。若者の6割は健康診断の結果を見るのが怖いとしており、健康診断を受けようとしない人までいる。これは、中国青年新聞社社会調査センターと問巻網が18歳から35歳の青年1979人を対象として実施した調査アンケートの一部の結果だ。中国青年報が伝えた。

回答者のうち、「健康診断の結果を見るのが怖いと感じた経験がある」人は63.6%に上り、「常日頃からストレスが大きく、検診で異常ありという結果が出るのが恐ろしい」とした人は62.6%だった。また、60.9%は、「ライフスタイルは健康とは言えず、いけないこととはわかっていてもやってしまうことが多すぎて、身体に悪影響を及ぼしていると思う」とした。

若者の多くが検診結果を知りたくない背景には、今の若者は、多くの困難を抱えており、家族を養っていくためには、住宅ローンや自動車ローンを支払う必要はあるが、何よりも大きな問題は、健康に対する投資が「ほぼゼロ」という状況であることだ。当然のことながら、状況は一人一人異なる。どうやって健康を手に入れたらよいのかわからない人がいる一方で、たとえその方法を知っていても、それを実行できずに、健康な身体を手に入れることができない人もいる。

国家衛生健康委員会が先ごろ発表した「健康中国行動(2019-2030年)」では、「若者であろうと中高年であろうと、だれもが健康な中国人であるべきだ。それを徹底することは実はさほど難しくない。まず、自身の健康の知能指数(HQ)を手に入れ、若い時から自分の健康に対して投資を行うことだ。そして、この種の投資はそれほど難しいものではない」としている。

健康の知能指数とは、ある人の健康に対する知恵と健康に対する態度や行動を指す。健康の知能指数と知能指数(IQ)との違いについていえば、知能指数は遺伝的要因によるところがかなり大きいが、健康の知能指数は、後天的要素が重要な鍵を握っており、教育や認識、持続させる意志の力、心の知能指数(EQ)のレベルがいずれも、健康の知能指数を引き上げることになる。ある人の感情や心理状態と生活環境やライフスタイルは全て、その人の健康に対して直接的な影響力を持っている。

実のところ、ほとんどの若者は健康に関する基本的知識を持っており、夜更しや運動不足、不健康な食生活、残業といったいくつかの行動が自らを陥れるような行為であることは承知している。しかし承知しているにもかかわらず、危険を冒してまであえてこうした健康にダメージを及ぼす行為をするという若者がかなり多い。その重要な原因の一つが「仕方がない」だ。職場はまるで海のように深く、人々を呑み込んでしまうことなど日常茶飯事なのだ。

業績や昇進のためには残業しなければならず、さらには取引先との付き合いから酒・たばこも必要に。さらには夜更しを余儀なくされ、それが長期間続く場合もある。だが、これらの行為は意志の力やちょっとした手段を使うことで、うまく避けたり、大幅に減らすことはできる。喫煙・飲酒は身体にとって有害であることが良く分かっているのならば、さまざまな方法を講じて避ければ良い。やむを得ず顧客に付き合わなければならない場合を除き、多くの時間は自分の時間であり、自分を抑制して酒やたばこを遠ざけることは可能だ。

健康な中国人になることは決して難しくない理由は、これ以外にもある。取捨選択の基準を理解することは、基本的な知恵であり、健康の知能指数の核心となる内容といえる。家族を養うために自動車ローンや住宅ローンを支払いに追われ、午前9時出勤・午後9時退社・週6日勤務の日々を過ごし、大いにストレスをためていたとしても、誰もがそれぞれある程度は選択することができる。夜遅くまで残業する仕事を選ばないことができるし、たとえ収入が少し減り、住む家が少し狭くなっても、住宅ローン返済を少し先延ばしすることも、全て選択できることであり、健康を最優先にして、ストレスがそれほど大きくない仕事を選んだり、転職することさえ可能なのだ。

「最後まで笑っている者が、最もいい笑いをしている人」という言葉にあるように、前提として健康を維持してこそ、最後まで笑うことができるのではないだろうか。そのためには若い時から健康のために投資し、自分のヘルスケアをしっかりと行い、自分の健康を医師にゆだねることなく、健康的なライフスタイルと楽観的な生活態度によって健康をコントロールすることが最上の方法といえる。(提供/人民網日本語版・編集/KM)

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