デジタル経済が新たな段階へ、AIがもたらす重大な変革とは?―中国メディア

人民網日本語版    2019年12月4日(水) 0時20分

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2018年には中国のデジタル経済の規模が4兆7000億ドルに達し、中国は世界2位のデジタルエコノミーとなった。現在、デジタル経済を代表とするニューエコノミーが、中国の質の高い発展を支える新たな原動力となっている。写真は無人スーパー。

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2018年には中国のデジタル経済の規模が4兆7000億ドルに達し、中国は世界2位のデジタルエコノミーとなった。現在、デジタル経済を代表とするニューエコノミーが、中国の質の高い発展を支える新たな原動力となっている。今後20年で、中国のデジタルエコノミーは人工知能(AI)を中核的な駆動力とした新たな段階に突入し、多くの重大な変革をもたらすことが予想される。光明日報が伝えた。

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ヒトとスマート機器の相互交流のスタイルが変わる。これによってヒトの携帯電話に対する依存度が徐々に低下する。過去20年間、人々は携帯電話への依存度を徐々に高めてきた。今後20年間には、スマートデバイスが携帯電話のテリトリーを超えて、スマートスピーカー、スマートウェアラブルデバイスなどの応用が徐々に普及し、ヒトはより自然なスタイルでスマート機器と交流するようになるとみられる。

スマート機器のサービスコンテンツが多様化する。たとえばスマートスピーカーは双方向の音声認識技術によって、携帯電話を使いこなせない高齢者や子供でも便利に扱うことができ、デジタルデバイドを解消する。音楽を流すだけでなく、動画を配信する、ライブ配信を見る、物語を聞く、メニューを検索するなどの使い方もある。

技術のイノベーションにともなって、ヒトと機器との相互交流のスタイルもよりシンプルになる。ユーザーがデバイスをじっと見つめるだけで、「目線で機器に呼びかけ」、機器を立ち上げることが可能になる。また、手の動きによる相互交流技術に基づき、ちょっと手を動かすだけで、機器を「停止」させたり動きを「継続」させたりすることもできるようになる。

スマート機器のサービスはさらにスマートになる。たとえば検索なら、ユーザーの99%が1件の結果だけで満足するようになる。その結果は非常に正確で、これまでのようにたくさんの検索結果が出てくることはなく、「探しているものがすぐに見つかる」ようになる。

AIはコンピューターのインフラ面に巨大な変化をもたらす。従来のCPU、オペレーションシステム、データベースが舞台の中央から遠ざかり、新型のAIチップ、便利で高効率のクラウドサービス、アプリケーション開発プラットフォームを応用する開放的なディープラーニングの枠組み、汎用型のAIアルゴリズムが、新たな「インフラ施設」になっていく。

AIがより多くの新しい業態を生み出す。交通、医療、都市のセキュリティー、教育など各業界で、スマート化が急速に実現し、人々の生活や生産活動の中にAIが着実に融合することになる。たとえばそう遠くない将来には、誰もがアプリを1クリックするだけで自動運転車を呼び出せるようになるとみられる。

未来の20年間の各産業におけるスマート化は、各産業とAIとが深く融合し、3段階の境地を通過しなければならない。まず「山を見れば山だと思い、水を見れば水だと思う」境地、次に「山を見ても山だと思わず、水を見ても水だと思わない」境地、そして最終的には「山を見ればやはり山だと思い、水を見ればやはり水だと思う」境地だ。

1番目は「山を見れば山だと思い、水を見れば水だと思う」境地だ。数年前から、火鍋店でロボットが働く姿を見かけるようになり、麺レストランでロボットが刀削麺を作ることもあったが、実はこれはAIとは関係がない。ここ2年ほどはヒト型ロボットを導入してフロアマネージャーにする銀行が出てきた。こうした「AIはヒトを模倣したものでなければならない」という考え方は、実は本当のAIに基づく新業態ではなく、「山は山、水は水」、すなわち技術は技術、産業は産業であり、真の融合を果たしたものではなかった。

2番目はAIが一連の産業に進出し、「山を見ても山だと思わず、水を見ても水だと思わない」境地だ。たとえば金融分野では「デジタルヒューマン」の行員が初めて登場し、自然言語理解、ナレッジグラフ、ディープラーニングなどの技術により、金融の知識を自己更新し、顧客のニーズを深く読み取り、一般のユーザーに対してVIP方式の1対1のサービスを提供することが可能になった。

3番目のより高い境地は、「山を見ればやはり山だと思い、水を見ればやはり水だと思う」だ。産業スマート化の生命力は、実体経済との緊密な協力が根源であり、技術が品質を高め、AIが匠を再現するようにし、よりよい製品を作りだし、よりよいサービスを提供し、より大きな価値を生み出す。これからの20年間で、AIはますます多くの産業に溶け込み、AI技術は産業の本質に回帰するようになる。スマート交通の本質はやはり交通であり、スマート教育の本質はやはり教育だ。

かつてのシリコンバレーの歴史の中で、最大の感想は「技術を通して世界を変え、暮らしを変えること」だった。今、技術は中国経済の未来を変え、人類の暮らしの未来を変えることができるようになった。技術によって国に恩返しをする私たちの世代は幸せだ。中国は国際連合の産業分類リストにあるすべての工業分類を擁する世界唯一の国であり、強大な工業配置と物的基礎があり、現代のAIの革新者にAIの展開について語る際、根っこのない木や源流のない水になるようなことはない。中国国内の豊富な応用シーンが技術の世代交代とイノベーションを大いに加速しており、私たちは技術の変化の体験者になるだけでなく、ニューエコノミーの建設者にならなければならない。AIの発展は全人類に与えられたチャンスであり、人類の暮らしをますます素晴らしいものにする。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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