台湾俳優ゴッドフリー・ガオがスポーツ番組撮影中に急死、「現場には救護設備なかった」と中国メディア

Record China    2019年12月2日(月) 15時40分

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台湾の人気俳優ゴッドフリー・ガオが中国浙江衛星テレビの番組収録中に倒れ死亡したことについて、中央テレビ(CCTV)のニュースチャンネルは11月30日の放送で、「ガオは倒れた直後の4分間に適切な応急処置を受けていなかった」と報じた。写真は事故現場。

台湾の人気俳優ゴッドフリー・ガオ(高以翔)が中国浙江衛星テレビの番組収録中に倒れ死亡したことについて、中央テレビ(CCTV)のニュースチャンネルは11月30日の放送で、「ガオは倒れた直後の4分間に適切な応急処置を受けていなかった」と報じた。今月1日付で中国メディア・観察者網が伝えた。

11月27日未明、35歳のガオはスポーツバラエティ番組「追我吧(Chase Me)」の収録中に倒れ、病院に運ばれた後に死亡した。同番組はタレント同士が強度の高い運動で体力を競うもので、さらに当日の収録は15時間以上も続いていたとされる。そのため、世間からは「浙江衛星テレビの現場管理のずさんさが悲劇を招いたのではないか」との批判の声が上がっていた。

一方、同テレビ局はこれまで2度にわたって公表した声明文の中で、「現場にいた医療スタッフはすぐに応急処置を始めたが、ガオは病院で2時間余り救護を受けたのち死亡した。死因は心原性ショックだった」などとしている。

記事がある医療関係者の話を引用して伝えたところによると、心原性ショックで死亡するケースは若者に多く、主な原因は休養不足、または風邪といったウイルス感染が引き起こすウイルス性心筋炎によるものだという。記事はまた、心原性ショックが起こった場合には4分以内に心肺蘇生を行うことで救命の可能性を大幅に高められるとされていると伝えた。

しかし、CCTVは番組「週刊ニュース」の中で、「身体能力の高いガオが急死したのは、倒れてから4分以内に専門的な医療スタッフによる処置を受けられなかったため。また、現場には障害物が多く、救急車も入ってこられなかったようだ」と報じた。また、当時現場にいたファンが、ガオが倒れる寸前に「もうダメだ」とつぶやいたと証言しているが、その場にいた多くの人はこれを「台本の一部だろう」と捉えたという。

このほか、同番組では「撮影現場には緊急救護用の設備や環境が整っていなかった。もし救急車がすぐに駆けつけることができたり、近くにAEDが用意されていたりすれば、ガオの命はきっと助かっていただろう」とも指摘したという。(翻訳・編集/岩谷)

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