<企画>1~10月の経済情勢に関するデータを発表 中国

人民網日本語版    2019年11月27日(水) 23時10分

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中国商務部と税関総署はこのほど、対外貿易と外資誘致、対外投資などのデータを発表し、今年1-10月の経済情勢に関して報告した。

国家統計局のサイトが伝えたところによると、2019年10月には、社会消費財小売総額が3兆8104億元に達して、前年同期と比較した名目成長率は7.2%(物価要因を考慮した実質成長率は4.9%。以下、説明があるケースを除き、成長率は名目成長率を示す)だった。自動車を除くと3兆4876億元となり、同8.3%の増加。

19年1-10月の社会消費財小売総額は33兆4778億元で同8.1%増加した。自動車を除くと30兆3066億元となり、同9.0%の増加だった。

今年1-10月には、中国の輸出入総額が前年同期比2.4%増加し、このうち輸出は4.9%増加し、輸入は0.4%減少とわずかに減少した。同期の対外貿易の発展状況は安定の中で質が向上するというものだった。世界貿易機関(WTO)の最新データに基づいて世界と比較すると、今年1-8月の中国の輸出入増加率は世界の主要エコノミーの平均を上回った。

データから対外貿易構造が最適化を続けたことがわかる。国際市場での展開をみると、「一帯一路」(the Belt and Road)沿線国との輸出入が9.4%増加し、輸出入全体に占める割合は2013年より4.1ポイント(p)上昇して29.1%になった。国内各地域での展開をみると、中部・西部地域の輸出が13.8%増加し、増加率は輸出全体の増加率を8.9p上回り、輸出全体に占める割合は前年同期より1.4p上昇して18.1%になった。商品構造をみると、電気機械製品が輸出に占める割合が58.3%に達し、このうち集積回路、太陽光発電の製品、掘削機械、医療機器など高品質、ハイテク、高付加価値の製品の輸出が急速な伸びを保った。

今年1-10月には、中国の対外投資が累計904億6千万ドル(1ドルは約108.6円)に達し、前年同期比5.9%増加したという。

1月から10月にかけて、中国国内の投資家が世界164カ国・地域の企業5365社に対し非金融分野の直接投資を行い、投資額は累計904億6千万ドルに達し、同5.9%増加した。対外請負工事の実行ベース営業額は1155億1千万ドルで、前年同期の水準をほぼ維持し、新規契約額は1766億8千万ドルで、同10.1%増加した。

高報道官によると、「1-10月には中国から『一帯一路』(the Belt and Road)への投資協力が積極的に推進された。同期には、中国企業から『一帯一路』沿線の56カ国へ新たに行われた投資が、合計114億6千万ドルに上り、同期の対外投資総額の12.7%を占めた。『一帯一路』沿線国で新たに調印された対外請負工事の契約額は1121億7千万ドルで、同期の対外請負工事契約額の63.5%を占めた。実行ベース営業額は635億3千万ドルで、同期の同営業額の55%を占めた」という。

今年1-10月に全国で新たに設立された外資系企業は3万3407社に上り、実行ベース外資導入額は7524億1千万元(1元は約15.5円)に上り前年同期比6.6%増加した。このうち10月単月の同外資導入額は692億元となり、同7.4%増加した。

商務部の説明によると、1-10月に同外資導入額が6.6%増加したことから、海外の投資家が中国への投資について高い信頼感と期待感を維持していることがわかる。これと同時に、5千万ドル(1ドルは約108.6円)以上の大型プロジェクトが1300件を超え、同5.4%増加した。外資系企業の投資構造の最適化も進み、サービス業、ハイテク産業が急成長を維持した。全体として、中国の今年の外資導入状況は「穏中有進」(安定の中で成長)の流れを維持しており、今年の外資安定の目標は実現可能とみられる。

■中国第3四半期のモバイル決済業務が61.05%増加

中国人民銀行がこのほど発表した2019年第3四半期の決済システムの全体的な運営状況によると、同期には全国で決済システムが安定的に運営され、社会資金の取引規模が拡大を続け、決済業務が緩やかな増加傾向を保った。同期に全国の銀行機関が処理したキャッシュレス決済業務は897億6千万件、金額は926兆300億元(1元は約15.5円)に上り、前年同期に比べて件数は54.8%、金額は0.06%、それぞれ増加した。>>>

■中国1-10月の外貨市場の累計取引額が167兆元に

国家外貨管理局がこのほど発表したデータによると、今年10月には中国の外国為替市場(通貨ペアの取引高を除く)の取引額が13兆5600億元(1兆9200億ドルに相当)に上った。このうち銀行の対顧客市場の取引額は2兆1500億元(3038億ドルに相当)、銀行間市場の取引額は11兆4200億元(1兆6100億ドルに相当)となり、現金取引市場は5兆9300億元(8388億ドルに相当)、金融派生商品(デリバティブ)市場は7兆6300億元(1兆800億ドルに相当)だった。

1-10月の累計では、外貨市場の取引額は累計で167兆3800億元(24兆3900億ドルに相当)に達した。(編集JZ)

 「人民網日本語版」2019年11月27日

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