公共の場所での痰吐き、排便、排尿、ポイ捨てなどに最大7500円の罰金、北京市が条例案=中国ネットでは9割超が全国普及に「賛成」

Record China    2019年11月27日(水) 5時50分

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北京市で25日、マナー違反行為を取り締まるための条例の草案が審議された。写真は中国の道路。

北京市で25日、マナー違反行為を取り締まるための条例の草案が審議された。26日付で中国メディア・人民網の中国版ツイッター・微博(ウェイボー)アカウントが伝えた。

人民網によると、同市の人民代表大会常任委員会は「北京市文明行為促進条例」の成立に向け、「環境衛生」「公共秩序」「交通」「地域コミュニティー」「旅行秩序」「ネットワーク通信」という6つの分野について議論を行った。草案の内容では、「地面に痰を吐く行為」「ごみのポイ捨て」「シェア自転車の放置」といった24項目のマナー違反行為を政府が重点的に整備できるようになっているという。

マナー違反行為に対する罰則として、具体的に「宅配便やフードデリバリーの企業が安全に関する責任を主体的に果たさず、従業員が何度も交通ルールに違反し社会に悪影響を及ぼした場合には、最大で10万元(約150万円)以上50万元(約750万円)以下の罰金を科す」「公共の場所における痰吐き、排便、排尿、ポイ捨てなどの行為には最大で500元(約7500円)の罰金を科す」などとされているという。また、マナーを遵守する行為に対しては奨励やフィードバックの制度が設けられ、対象者には住宅・医療保障、賞金などが与えられるそうだ。

人民代表大会社会建設委員会の委員によると、今回の草案の内容については今年の8月5~25日に北京市民を対象に行われたオンラインアンケートなどの結果が反映された。同アンケートには計2200万人がアクセスし、141万人が回答。そのうち99%が同条例の立法に賛成する姿勢を示したという。オンラインアンケート以外でも委員会は市民6400人の意見をヒアリングし、集まった全ての回答の中から市民が最も処罰してほしいと答えた上位20項目をそのまま処罰対象として採用したという。

中国では、河南省鄭州市で昨年7月から施行されている条例でも、公共の場所で痰を吐き、当局関係者の指示に従って自分で清掃しない場合に罰金刑が科されることになっているが、その場合の額は50元(約750円)となっており、今回北京市が草案で提示した額よりはるかに少ない。

人民網の投稿には、中国のネットユーザーから「すばらしい!」「これは効果が期待できる」「支持します!」といった肯定的な反応が寄せられている。また、これを受けてあるアカウントが「このような条例を全国に広めるべきだと思いますか」と問うアンケートを行ったところ、26日正午の時点で集まった1万8000件の回答のうち95.3%にあたる1万7000件が賛成の意思を示し、反対派の854件を大きく上回った。(翻訳・編集/岩谷)

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