収入は国内の2倍、中国人労働者がアフリカの建設ブームをけん引―独誌

Record China    2019年12月1日(日) 16時40分

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26日、ドイツのニュース週刊誌デア・シュピーゲルはこのほど、「誰がアフリカの建設ブームをけん引しているのか」と題する記事を掲載した。資料写真。

2019年11月26日、中国紙・環球時報によると、ドイツのニュース週刊誌デア・シュピーゲルはこのほど、「誰がアフリカの建設ブームをけん引しているのか」と題する記事を掲載した。

記事はまず、「中国人はアフリカ各国の大規模な建設プロジェクトに力を貸している。エチオピアの首都アディスアベバの新しい国立競技場もその一つだ」とし、同スタジアムの電気設備と配管設備を担当する中国江蘇省出身のシュー・ディンチアンさん(47)について伝えた。

記事は、「長年にわたってアフリカで猛烈なスピードで新しい高層ビルや道路、鉄道、スタジアム、ダムなどを建設してきた多くの中国の国営・民間企業の一つにすぎない中国建築(CSCEC)で働くシューさんは2年前、エチオピアでの仕事を引き受けた。何か新しいことに興味があり、中国国内の2倍の収入と無料の宿泊と食事を手に入れたからだ。彼は妻と2人の子どもを江蘇に残し、スタジアムの隣にある仮設住居に移り住んだ。それを恨むこともなく、熱心に働き、夜になるとネットサーフィンをしたり中国の映画を見たりしている。フェンスで囲まれたスタジアムエリアを離れるのは、買い出しのために週に2、3回程度だ」とした。

そして、「推定20万人以上の中国人労働者が現在、中国および外国の企業のためにアフリカで働いている。シューさんと同じように、そうした人たちの多くが、ある国から次の国へと移動している。シューさんは、アディスアベバに来る前は、ジブチの新しい港で働いていた。中国のグローバル化した労働者たちは、主に仮設住宅のあるブロック内で生活し、現地の労働者とコミュニケーションを取ることは少ない。エチオピアに定住することを選んだ中国人労働者の多くも、遅かれ早かれ帰国することになる」とした。

さらに、「アフリカ大陸への中国の関与は、シューさんや彼の同僚の多くにとって明らかに有利な状況だ。シューさんは『私たちはアフリカ諸国の発展を支援している』と話している。中国は、インフラを構築するためのスキルや熟練労働者、余剰材料をアフリカにもたらしている。シューさんの同僚によると、『中国は西側とは異なり他の国を植民地化したことは一度もなかった。私たちが望むのは一緒に成長することだ』という」とも伝えている。(翻訳・編集/柳川)

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