焼き肉から食用昆虫まで…人々の想像力を塗り替え続ける日本の自動販売機―中国メディア

Record China    2019年11月13日(水) 6時0分

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中国メディア・新京報は10日付の記事で、日本に存在する数々のユニークな自動販売機や、その発展の道のりについて紹介した。写真は羽田空港の「絵馬自動販売機」。

中国メディア・新京報は10日、日本に存在する数々のユニークな自動販売機や、その発展の道のりについて紹介した。

記事は、「自動販売機といえば一般的に飲み物やスナック菓子を扱うものが多いが、日本ではそこで思いも寄らないごちそうも購入することができる」と説明。だし道楽の「だし自販機」、平沼商店の「焼肉のタレ自販機」、熊本県の風船専門店DISCOVER BALLOONの「昆虫食自動販売機」など、日本各地に見られる一風変わった自動販売機を紹介した。

その上で、最近の日本における自動販売機の種類に新たな動きがあったことに言及。今月に入って、牛丼チェーンの松屋がソーシャルゲーム大手・グリーの社内に世界初となる「牛丼自販機」を導入したことや、肉料理を扱う「肉の万世」が秋葉原のラジオガァデンのそばに「万かつサンド自販機」を設置したこと、さらに岐阜県のホルモン製造直売店「久蔵」が冷凍庫を用いたホルモンの自動販売を開始したことを報じた。

記事はまた、「バラエティー豊かな食品自動販売機が誕生する中、自動調理販売機の存在も忘れてはならない」と指摘。「レトロ販売機」とも称される自動調理販売機だが、記事は日本での運用状況について、「昭和40~50年代に登場し、かつては各地にうどんやハンバーガーの販売機が設置されていたが、老朽化などで次第に淘汰され、残っている台数は100台にも満たない。群馬県では『レトロ販売機保存委員会』という団体まで設立されている」などと紹介した。

続いて、記事は全国清涼飲料連合会などが紹介している内容を基に自動販売機の歴史を紹介。それによると、自動販売機の原理は古代エジプトでも見られ、産業革命後の英国で実用化された。日本では1904年にポストの機能も備えた切手・ハガキの販売機が登場し、その後、戦後の経済成長を受けて自動販売機のニーズが急増した。さらに、瓶詰技術やペットボトルの普及などに伴い台数が増加していったという。近年ではコンビニ店舗の台頭などにより台数が減少しつつあるが、日本自動販売システム機械工業会のデータによると、17年末の時点でも日本には計427万1400台の自動販売機が設置されていたという。

記事は、「ネット上でよく見るような、『日本の自動販売機では世界すら買える』という言い方はさすがに大げさだが、進撃を遂げる日本の自動販売機は『何もかも全てが自動で販売できる』という状況を生み出している」「それは、人々の想像力を塗り替え続けている」などと論じた。(翻訳・編集/岩谷)

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