【CRI時評】中東の反テロでは「ダブルスタンダード」を捨てねばならない

CRI online    2019年10月29日(火) 17時30分

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 米国は最近、過激組織「イスラム国」の指導者のバグダディが、米軍による攻撃中に自殺したと宣言した。ロシア国防相はその後、自国は関連情報を掌握していないとして、米国の一連の言動の信頼性に疑問を示した。その他の国の指導者や高官も同時期に、米国によるバグダディの死亡宣言の信頼度について...

 米国は最近、過激組織「イスラム国」の指導者のバグダディが、米軍による攻撃中に自殺したと宣言した。ロシア国防相はその後、自国は関連情報を掌握していないとして、米国の一連の言動の信頼性に疑問を示した。その他の国の指導者や高官も同時期に、米国によるバグダディの死亡宣言の信頼度について「慎重」な態度を示した。

 「9.11」事件から数えても国際社会の反テロ闘争はすでに20年近く続いているが、2018年上半期には、全世界の42カ国でテロ襲撃事件が639回発生したとの統計もある。このことは、国際的な反テロが依然として複雑で厳しい状況にあり、多くの問題に直面していることを示している。

 中でも大きな問題の一つは、西側の一部国家が反テロに便乗して「自分の国の都合」を持ち込むことだ。反テロを戦略ゲームの道具にすることが、国際的な反テロ協力の障害になっている。テロリズムは国際社会が共通して直面する安全への脅威であることは事実が示している。いかなる国にとっても「対岸の火事」ではない。国際的な反テロでは、「ダブルスタンダード」を捨て去って協力を強化し、全方位で強い態度を維持してこそ、テロリズムが猛威を振るう余地を縮小できる。

 それと同時に、国際社会が長年に渡り実践してきた反テロの経験は、軍事力に単純に頼ってテロリズムを取り除いても長続きはせず、社会の矛盾を逆に激化してしまうことを示している。思想や経済など根源的な部分から着手して社会の和解を実現し、民生の改善に努力し、根本部分と表面部分の両方を治癒し、テロリズムを育む土壌を取り除いてこそ、真の成果を収めることができ、人類共通で普遍的な安全を実現することができる。(CRI論説員)

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