「日韓関係をどう思う?」日本人学生の質問に、韓国首相の回答は…

Record China    2019年10月24日(木) 11時40分

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23日、韓国・韓国日報は、訪日中の李洛淵首相が都内の慶應義塾大学三田キャンパスを訪れ、10人余りの学生が参加する中で1時間ほど懇談会を行ったと伝えた。写真は今回の訪日中に新大久保を訪れた李首相(韓国国務総理秘書室Facebookアカウントより)。

2019年10月23日、韓国メディア・韓国日報は、訪日中の李洛淵(イ・ナギョン)韓国首相が都内の慶應義塾大学三田キャンパスを訪れ、10人余りの学生が参加する中で1時間ほど懇談会を行ったと伝えた。

記事によると、学生から「ソウルで大規模集会が開かれたと聞いた。日本に関する集会もあるそうだが、さまざまな観点の集会が韓国では行われると聞く。韓国人の最大の関心事は何か」との質問が出た。李首相は「最大の関心は経済と生活」だと答えた。また「韓国人は公正、正義についてセンシティブな感覚を持っている」とし、「公正、正義に反することが起きると、抗議をしたり異議を唱えたりする」とも述べたという。

これについて記事は「チョ・グク前法相の任命をめぐる公正性論争が、その去就に関する大規模集会の開催を招いたとの認識が込められた発言」だと指摘している。また、李首相は「(意見が)せきを切ったように流れ出す傾向が、韓国の民主主義に活力を吹き込んだ面もある」とも話したという。

懇談会では「日韓関係を解決する糸口が見えないという評価についてどう思うか」「東京特派員という経験が日韓関係の改善にどう活用されているか」など日韓関係に関する質問も多数出たという。これに対し李首相は「両国民が不快感を抱いているのは望ましくない。政治がもう少し知恵を絞り奮起しなければならい」「自分が日本に駐在していた経験を今、十分に生かしているとは言い難いが、その経験がバランスを取る上で役立っているのは事実」などと答えた。また、日本について「世界の指導国の1つとして、余裕や配慮というものを守り、失わずにいてほしい」とも述べたという。

この他にも李首相は「日韓関係は1965年の国交正常化と、当時締結したさまざまな条約、協定の上に成り立っている。日本がそうであるように、韓国も1965年に結んだ全ての協定を尊重し守ってきており、今後も尊重し守っていく」とも述べた。ただ、協定の一部について「解釈の相違が1965年から存在した」と指摘。それが問題となって出現するたびに「両国は対話で問題を解決してきた」とし、「今回も対話で十分解決できると考えている」と強調したという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「賢明な受け答え、素晴らしい」「うまいこと核心を避けてソフトに話をするね」「李首相の話術は他の追随を許さない。手本にしなければと、いつも思うよ」「回答が難しい質問に適切な表現でうまく答えたと思う」「話し方に品があって、伝達力もある。慎重で相手への礼儀を忘れない配慮も、尊敬できるところだ。日本人は韓国人をうるさい民族だと思っているようだが、そういう面が韓国の民主主義発展の原動力になったと説明したことで、静かさが美徳だと思っている日本人にチクリとやれたと思う」など、李首相への賞賛の声が寄せられている。

一方で「韓国の大学も回って懇談会をやってもらいたいものだ」「たったの10人あまり?(※日本の報道では19人、20人)」「日本人の前で、文在寅(ムン・ジェイン)政権の首相が公正について論じるなんてコメディーだな」「公正、正義なんてないのに、隣の国まで出かけていってパフォーマンスをしている」など、批判的なコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)

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