中国で失速の韓国コスメ、次に狙う市場は中東と米国?―中国メディア

Record China    2019年9月29日(日) 21時20分

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26日、中国メディア・界面新聞は、中国での人気失速を受け、韓国の化粧品ブランドが海外市場の開拓を強化していると報じた。資料写真。

中国メディア・界面新聞は26日、中国での人気失速を受け、韓国の化粧品ブランドが海外市場の開拓を強化していると報じた。

記事は英フィナンシャル・タイムズの報道を基に、「中国における昨年の韓国化粧品の輸入額の伸びは20%にとどまり、過去5年間の平均である66%を大きく下回った」と指摘。さらに、中国海関総署のデータを基に、「今年の1~6月に中国が日本から輸入した化粧品の総額は118億元(約1782億円)となり、昨年より53%増加した。この金額は韓国からの輸入額の107億元(約1616億円)と、フランスからの103億元(1555億約円)を上回った」と紹介した。

香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが報じたところによると、中国の消費者にとって韓国のメイクは完璧な人工美を象徴するものだというが、中国の最近のトレンドは個性を重視するものに変わってきている。そのため、新たな消費者層は日本の化粧品のように高級な商品を購入する傾向にあるという。

記事によると、韓国の化粧品大手・アモーレパシフィックが取り扱う商品についても、高級路線ブランドの商品の売り上げは昨年に3.6%増加した一方、プチプラブランドの売り上げは11.3%減少した。また、化粧品分野で韓国最大級のLG健康生活の傘下でプチプラ商品を扱うTHE FACE SHOP(ザ・フェイス・ショップ)も、昨年8月に中国の全ブランド店舗閉店を発表したという。

記事は続いて、「中国市場で頓挫した多くの韓国の化粧品ブランドは、米国や中東といった他の海外市場で新たなチャンスを模索している」と指摘。アモーレパシフィック傘下のブランドについて、「innisfree(イニスフリー)は17年から早くも米国に出店していた。その後、LANEIGE(ラネージュ)が米国内にある仏ブランド・SEPHORA(セフォラ)の店舗に、Mamonde(マモンド)も米国の美容用品チェーンのULTA(アルタ・サロン・コスメティックス&フレグランス)に参入した。また、昨年はETUDE HOUSE(エチュードハウス)の店舗をドバイとサウジアラビアにオープンした」と紹介した。

このほか、LG生活も昨年からヨルダン、アラブ首長国連邦、サウジアラビアといった中東諸国にTHE FACE SHOPを60店舗余り出店しているという。

一方、記事は米国市場における韓国化粧品ブランドの今後について「これまでのように楽観視できない」とも指摘。「昨年は米国への韓国化粧品の輸出規模は5億1200万ドル(約551億5776万円)ほどにもなったが、類似商品が登場するにつれて競争は激しくなっている。最大のライバルは日本とオーストラリアだ。米国では、化粧品のレビューの中で消費者がしばしば韓国の化粧品を日本やオーストラリアのものと比較している」と説明した。

この点について、韓国で化粧品のオンライン販売サイト「SOKO GLAM」を立ち上げた韓国系米国人のCharlotte Cho氏は、「韓国化粧品が米国市場で成功するには大規模な小売店だけでなく、ブランドのストーリーを新たな顧客に伝えてくれるような、地域に根ざしたパートナーがより必要になってくる」とコメントしているという。(翻訳・編集/岩谷)

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