【動画】「鳥肌」「これはやばい」… 日本人絶賛の『君の名は。』組曲が130万回再生、演奏しているのは中国の楽団だった!

Record China    2019年9月27日(金) 16時10分

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「鳥肌が立った」「これはやばいわ」…。YouTubeで130万回以上再生されている『君の名は。』組曲。演奏している中国の楽団で指揮を務める男性に、「中国初」のACG楽団の立ち上げの背景、そして『君の名は。』の組曲演奏にまつわる裏話を聞いた。

「鳥肌が立った」「これはやばいわ。生で聴きたい」「素敵な演奏ありがとうございます。謝謝!」「こういうの見てると中国とは仲良くなれる気がします」……。

これはYouTubeに投稿されたある動画に寄せられた日本語のコメントの一部。映っているのは、映画『君の名は。』で使用されたRADWIMPSの楽曲をアレンジした組曲をオーケストラが演奏する様子だ。2018年2月23日に投稿され、これまでに130万回以上再生された。今もその数は伸び続けている。

演奏しているのは中国の「帝玖管弦楽団」だ。2013年に設立され、アニメ、コミック、ゲーム(中国ではまとめて「ACG」と呼ぶ)の音楽を専門に演奏している。楽団の創始者で指揮を務める弦上さんに、中国初の「ACG楽団」の立ち上げの背景、そして『君の名は。』の組曲演奏にまつわる裏話を聞いた。

■10人で始めた楽団、今や100人規模に

幼少のころから管弦楽に親しんでいたという弦上さん。アニメやゲームにも興味があったことから、23歳の時にACGの音楽を専門に演奏する楽団の設立を思いつく。「当時、中国国内では“ACG楽団”の前例はありませんでしたので、ただ試しにやってみようという思いで、同じ考えの人を集めました。どの程度できるかは未知数でした」。

弦上さんの呼び掛けに応じて最初の練習に集まったのは10人ほど。その中には、現在、楽団のマネジャーを務める果さんや、団長の711さんの姿があった。オーケストラの編成には程遠かったが、「集まったメンバー皆で喜び合い、共通の目標に向かうことへ気持ちを一つにした」という。アマチュア楽団としてスタートして6年、新旧メンバーが一体となって努力した結果、現在では100人を誇る規模にまで成長した。


写真は弦上さん

現メンバーの半数は高校生や大学生、大学院生だ。普段はそれぞれ校内の楽団で活動しており、余暇を利用して「帝玖管弦楽団」に参加している。音楽教師や演奏家など、プロとして活動しているメンバーもいる。社会人メンバーの本職は、航空エンジニア、医師、カメラマン、記者、ソフトエンジニア、文化財修復師など多種多様。年齢制限は設けておらず、下は中学生から上は35歳まで、「音楽を楽しむ」という楽団の趣旨に賛同する人たちが集まっているという。

■無償で活動、「好き」が原動力に

楽団の活動はオンラインとオフラインの両方で行っている。オンラインでは、中国の動画共有サイト・bilibili(ビリビリ)や中国版ツイッター・微博(ウェイボー)に楽団のアカウントを持ち、収録した演奏動画や楽団の情報を発信している。bilibiliでは、今年6月時点で楽団の動画は累計234万回再生された。「一番反響が大きいのは『ソードアート・オンライン』(日本のアニメ)の曲ですね」と弦上さん。同楽曲はすでに50万回以上再生されている。YouTubeでも数本の動画を投稿しており、今後さらに多くの作品を投稿する予定だという。

オフラインの活動も盛んだ。2016年、北京で行われたアニメ・ゲームイベント「中国動漫遊戯嘉年華」にゲスト出演を果たすと、17年7月には、bilibiliの招待を受け上海でのイベントに登場。18年5月には初の単独コンサートを北京市の中山公園音楽堂で成功させた。同年に同会場で行われたコンサートの中では最速でチケットが完売したという。19年もbilibiliの10周年イベントのオープニングに出演し、11月からは初の中国全国ツアーも始まる。


写真はイベントにて(楽団提供)

非営利のため、メンバーらは基本的に無償で活動している。「ACGが好きという気持ちが原動力」と弦上さんは語った。

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■YouTubeで大反響!『君の名は。』組曲演奏にまつわる秘話

YouTubeでは『君の名は。』の組曲の動画が大反響を呼んでいる。「あの曲は日本の40mP(イナメトオル)さんが編曲したものです。楽団のメンバーから推薦を受けて初めて聞きましたが、震えましたね。すぐに演奏したいという思いが芽生えました」と弦上さん。ツイッターを通じて40mPさんに連絡を取り、アレンジと演奏の同意を得た。2017年の末に収録して、完成したものを本人に送った。「彼も喜んでくれました。私も大好きです。楽器のパートの配分がとても細かく、練習しているだけでも楽しかったです」。


写真は動画より

動画の中で、弦上さんを含め数人が『君の名は。』の登場人物のコスプレをしていることも魅力の一つだ。弦上さんは「楽団にはたくさんのコスプレイヤーがいるんです。この曲の収録のプランを話し合っている時に、彼らからコスプレの提案がありました」と明かし、「楽曲の情感を伝えるにしても、聞いている人が原作のシーンを思い出して演奏を楽しめることにしても(コスプレは)プラスです。コスプレがパフォーマンスの一部になればいいと考えています」とその意図を説明した。今後も曲に合わせて、積極的にコスプレを採用していきたいという。

■「ACG文化の発祥地」日本に感謝

YouTubeの動画には「ファンになった」というコメントをはじめ、日本語のメッセージが多数寄せられている。弦上さんに感想を聞くと、「日本はACG文化の発祥地であり、アニメーションやゲーム作品、現代ACG交響曲の発展の先駆者です。私たちはまさに、日本が残してきた経験を借りて、自分たちの未来への道を開拓しています。ここに感謝を述べたいと思います。同時に、日本の方々にも引き続き私たちに注目していただけたら幸いです」と語った。


写真はメンバー(楽団提供)

楽団の目標は、楽しく音楽を演奏すること、そして活動を通じて多くの人に管弦楽やACGの魅力を伝えること。動画の反響を受け、「日本での活動にも力を入れたい」と弦上さん。今後の活躍に期待したい。(取材/北田

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