韓国が優位性持つOLED分野、3年以内に中国に追いつかれる?韓国に危機感―韓国紙

Record China    2019年9月20日(金) 6時40分

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19日、韓国紙・中央日報は「韓国のディスプレー産業の競争力がますます懸念されている」と報じた。写真はBOEテクノロジーグループ株式会社(京東方)。

韓国紙・中央日報は19日、「韓国のディスプレー産業の競争力がますます懸念されている」と報じた。同日付で米華字メディア・多維新聞が伝えた。

記事は、「全世界のディスプレー市場の規模は、年間130兆ウォン(約11兆7234億円)ほどで、ニーズとして最も多いのはテレビやスマートフォンといった製品だ。韓国企業のサムスン電子とLGディスプレーは同市場において40%以上のシェアを占めており、これまでずっと世界1位になってきた」と説明。一方で、「この状況は数年前から少しずつ変化している」と指摘。「中国で10社あまりの企業が液晶ディスプレー(LCD)の生産ラインを構築し始め、18年には量産に乗り出した。それらの企業がし烈な価格競争をもたらしている」とした。

続けて、「中国は14年頃からディスプレー産業を戦略産業に指定し、重点的な育成を行っている」と指摘。代表的なメーカーとしてBOEテクノロジーグループ株式会社(京東方)を挙げ、「同社は安徽省合肥での工場新設に600億元(約9113億円)を費やしたが、自己調達した資金はそのうち5%ほどで、あとの50%を地方政府の公共基金から、40%を国有銀行の融資から補った。そのため、同社は市場で韓国企業の商品よりも20%ほど安価な液晶ディスプレーを売り出すことができた」とした。

記事によると、韓国ディスプレー学会(KIDS)の柳在秀(ユ・ジェス)会長はこうした状況を受け、「韓国は暫定的にOLED(発光素材に有機物質を使ったLED)分野における優位性を維持しているものの、2~3年のうちに中国に追いつかれることが予想される」「韓国企業は新時代の技術に対する投資スピードを早め、市場を掌握し、中国企業に追いつかれる前に新たな市場に参入すべきだ」などとコメントしたという。(翻訳・編集/岩谷)

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