物議醸した上海ディズニーランド、それでも荷物検査は継続!?=中国ネットではボイコット提唱も

Record China    2019年8月23日(金) 16時50分

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上海市浦東新区の消費者権益保護委員会が「上海ディズニーランドは食品の持ち込み禁止や手荷物検査実施の規定を改めない」と発表したことを受け、中国ネットからはディズニーランドに反発する声が上がっている。写真は上海のディズニーリゾート駅。

上海市浦東新区の消費者権益保護委員会が「上海ディズニーランドは食品の持ち込み禁止や手荷物検査実施の規定を改めない」と発表したことを受け、中国ネットからはディズニーランドに反発する声が上がっている。

上海ディズニーランドは17年11月から「食品、酒類、600ミリリットルを超える飲料などの持ち込み禁止」というルールを設け、入場する際には手荷物検査が行われている。今年、スタッフにかばんの中身を強制的に検査され、所持していた食品について「80元(約1200円)支払ってロッカーに預けるか、その場で食べるか、捨てるかしなければ入園させられない」と言われた大学生がこれを不満に裁判所に訴えを起こし、中国で大きな議論を巻き起こした。

このたび、米ウォルト・ディズニーは中国メディア・人民網の問い合わせに対し、「上海ディズニーランドに関する問題には回答できない」と返答。また、上海市浦東新区の消費者権益保護委員会からは、「上海ディズニーランドは調停を受け入れない。食品の持ち込み禁止や手荷物検査などの規定を改める可能性はない」との回答があったという。

中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で中国のメディア各社がこれらの対応を報じると、「上海ディズニーランドは調停を受け入れない」というハッシュタグが一時、検索キーワードランキングのトップ3にランクインするなど再び注目を集めた。

新浪財経のアカウントは、食品の持ち込みが米仏のパークでは禁止されておらず、中国や日本などアジアのパークでのみ禁止されていることを受けて、「欧米人には食べ物の持ち込みが許されて、アジア人に許されない理由は?」と批判。ある中国人弁護士のコメントを引用して、「ディズニーはしょせん商業的な企業の1つに過ぎない。他人のかばんをさぐるのはプライバシーの侵害であり、法律で禁止されている行為だ」と指摘した。

ネットユーザーからも、「ディズニーランドは一体どこまで横暴なんだ」「中国の土地で中国人から金を取っているのに、中国の法に背くなんて」「さすが米国の帝国企業だ。彼らはパークを米国の租界地だとでも思っているのか?」などと不満の声が上がっている。

また、「手荷物検査は何も間違っていない。万が一危険物を持ち込む人がいたら大変じゃないか。だけど、何を根拠に客に食べ物を持ち込ませないんだ?納得できるような理由を教えてほしい」という声が上がる一方、「手荷物検査は間違っているが、食べ物の持ち込み禁止は素晴らしい。現在の中国人の民度では、禁止しなければあちこちカップラーメンのごみであふれて、パークでの体験が損なわれてしまう」という真逆の意見も見られた。

このほか、「ディズニーランドに行かなければ良いだけのこと。中国には名所が山ほどあるじゃないか」「慌てずに。再来年には北京にユニバーサル・スタジオがオープンする。そうなればディズニーランドは自然淘汰されるよ」「中国人が1カ月でもディズニーランドに行かないようにすれば、彼らも恐れをなすだろう」などと、ボイコットする姿勢を示すコメントも数多く見られた。(翻訳・編集/岩谷)

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