21日に行われた日中韓首脳会談での河野太郎外相のある動きを、中国メディアがこぞって取り上げている。

会談の前に行われた3カ国の外相による記念撮影で、中央に立った王毅（ワン・イー）外相が両脇の日韓の外相に手を差し出すと、康京和（カン・ギョンファ）外相はすんなりと手を握ったものの、河野外相はどちらの手を握るか迷ったのか、康外相の手を確認しながら左手、右手、左手と差し出す手を替えた。結局、河野外相は左手で王毅外相の手を握り、そこに右手を添える形で撮影した。

この様子に、中国の英字紙チャイナ・デイリーは「左？それとも右？日本の外相がどちらの手を伸ばしていいか分からず」と題した記事で、「最終的に、思い切って両手で王毅外相の手を握った」と伝えた。また、鳳凰網は「王毅外相が手を伸ばすと、日本の河野太郎外相は突然わけが分からなくなった」、新浪新聞は「感激した日本の外相、王毅外相を両手でつかむ」、観察者網は「どっちの手を伸ばせばいいか分からず、日本の外相が思い切って両手で王毅外相をつかむ」とそれぞれ伝えた。

中国のネットユーザーからは、「感激し過ぎて左右が分からなくなっちゃったのかな」といった声のほか、「はははは、急にかわいく見えてきたよ」「このおじさん、かわいいな」など、かわいいとのコメントが多数寄せられている。

また、「右手で握手するのが一般的だけど、韓国外相が右手を握っていたからどうしようと思ったんだろう」「左手で握手するのは失礼にあたることもあるから、瞬時に反応できなかっただけ。正常だよ」「（左手は）失礼だと思って両手で握手したんでしょう」と読み解くユーザーも多かった。

河野外相は20日にツイッターで中国の華春瑩（ホア・チュンイン）報道局長との笑顔の自撮り写真を投稿しており、こちらも中国で話題になった。（翻訳・編集/北田）