日本も韓国も保有するF‐35戦闘機、その違いは?=韓国メディアが検証

Record China    2019年8月9日(金) 6時20分

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7日、韓国・YTNは「日本と韓国は共に主力戦闘機としてF‐35ステルス戦闘機を保有しているが、最近の日韓対立とロシアの竹島領空侵犯を機に領有権問題に火がついたことで、両国のF‐35戦力比較に関心が集まっている」とし、違いを検証している。資料写真。

2019年8月7日、韓国・YTNは「日本と韓国は共に主力戦闘機としてF‐35ステルス戦闘機を保有しているが、最近の日韓対立とロシア竹島領空侵犯を機に領有権問題に火がついたことで、両国のF‐35戦力比較に関心が集まっている」とし、違いを検証している。

記事によると、F‐35は米国が開発した第5世代戦闘機で、米国の友好国にのみ販売されている。ステルス機能搭載の最先端超音速戦闘機だが、空軍専用のF‐22ラプターに比べると、やや性能が劣ると評されている。日本は昨年初めからF‐35を実戦配備しており、現在13機を導入済み。韓国は今年3月に2機、先月に2機の計4機を導入している。

F‐35はA、B、C型に分けられる。Aは機関砲を固定装着できる空軍用機、Bは垂直離着陸が可能な海兵隊用機、Cは主翼を折り畳むことができる海軍用機。韓国はF‐35Aを年内に10機、2021年までに40機導入する予定だという。一方、日本は42機を購入しており、5月の日米首脳会談後の会見でトランプ大統領が「日本が105機を追加購入する」と明らかにしている。記事は「量的に韓国は劣勢だが、一定水準以上の保有は非効率的でもある」「主力機はいつか代わるため、現段階で、戦闘機の数で戦力を単純比較するのは無理がある」などと伝えている。

また、日本は韓国より30%ほど高い価格でF‐35を購入しているという。その理由は日本が一部技術の移転を受け、最終組立工場、整備場も建設できる契約になっているのに対し、韓国は技術移転がなく、完成品だけを購入する契約のため。さらに記事は「日本のような総合整備権限もないが、整備可能な範囲が拡大される余地は残っている」とし、「総合整備が必要な場合、日本の整備場を利用することになるのかについては、まだ結論が出ていない」とも伝えている。

日本のF‐35には、世界最高と評される、英国など欧州が共同開発した空対空ミサイル「ミーティア」を搭載可能で、日本と英国による新型ミサイル共同開発の可能性もあるとされる。一方、韓国が導入しているF‐35は、米国のミサイルのみ装着可能な運営ソフトウエアを採択しているという。ただ記事は「今後、運営ソフトウエアの変更で拡張性を確保する余地がなくはない」としている。

今年4月には、日本メディアが「米国が日本にF‐35の中核技術も提供するとした。新しい戦闘機を日米が共同開発するという意味だ」と報じたが、これについて記事は「米国が日本と英国の軍事協力を意識して、先に提案を行ったと伝えられるが、事実関係は確認されていない」と否定。むしろ、最近米メディアが「日本からの共同開発提案を、米国が拒否した」と報じたことを紹介している。

最後に記事は「日韓対立の局面と重なり、F‐35をめぐる戦力比較が注目されているが、誇張されたり、未確認の情報に基づいた内容が多い」と指摘している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「ミーティアが世界最高だって?」「世界最高は『アムラーム』だろ」「日本は米国製ミサイル『アムラーム』を買いたいのに、米国が売ってくれないから、代わりに『ミーティア』にしたんだ。韓国には『アムラーム』がある。欧州のもののほうがそんなにいいなら、日本は飛行機も欧州から買ってるはずだよ」「日本国内で組み立てた1号機が墜落した。だから韓国は完成品を導入したんだよ」「国力の差が大きい。腹立たしいな。韓国は短期間で発展し国の格も上がったが、国会議員は国家安保のためですら心を1つにしない。なぜ韓国は周辺国に比べ国力が弱いのか。涙が出るよ」「それだけの予算があったら、国産を開発すべき。輸入兵器は5年もすれば、くず鉄だ」「韓国独自の防衛産業開発が急がれる。人材育成も重要な課題だ」「日本はどうして戦闘機をそんなに買ってるんだ?」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

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