【CRI時評】フェデックスは中国の利用者に納得のいく説明を

CRI online    2019年7月26日(金) 17時5分

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 中国の関係当局はこのほど、フェデックスが宛先に従って配送物を扱わなかった行為を法に基づき調べる中で、「ファーウェイ(華為、 HUAWEI)の荷物を米国に転送したのは『操作ミス』」とする同社の言い分が事実に合致しないことに気付いた。それと同時に、当局は海外から中国に送られたファー...

 中国の関係当局はこのほど、フェデックスが宛先に従って配送物を扱わなかった行為を法に基づき調べる中で、「ファーウェイ(華為、 HUAWEI)の荷物を米国に転送したのは『操作ミス』」とする同社の言い分が事実に合致しないことに気付いた。それと同時に、当局は海外から中国に送られたファーウェイに関する荷物100個以上の配送停滞が疑われることも確認。その他の法律違反、規則違反の手掛かりも入手している。

 段階的調査が進む中で示されたこの最新結果は、人々の関心に時機を逸することなく応えた。法によって利用者の権益を保護するという中国の決意を顕著に示し、「中国国内のいかなる企業、いかなる個人も超法規的な扱いを認められず、フェデックスは中国の利用者に納得のいく説明をせねばならない」と表明するものでもある。

 米宅配大手のフェデックスが中国で業務を始めたのは30年以上も前のことだ。当然、中国の法律法規を熟知し、基本的な契約精神を有しておくべきだが、米国政府が今年5月にファーウェイを禁輸措置対象リストの「エンティティー・リスト」に追加して以来、フェデックスは何度となくファーウェイの荷物に裏工作を働いてきた。この問題が明らかになると同社はきっぱりと否定し、その後「転送ミス」を認めたが、こうした言い分が事実と合致しないとなると同社のビジネスにおける誠実さにまた一つ、また一つと疑問符を付けざるを得ない。利用者の合法的権益を著しく損ねた上、説明には矛盾、でたらめな言動のフェデックスは、中国の企業、個人の信頼に値するのだろうか。

 同時に、中国の関係当局は海外からのファーウェイに関する荷物100個以上の配送停滞が疑われることも調査によって確認した。この数の多さ、的の絞りようを「ビジネス行為」という言葉で説明できるとでもいうのか。このことは、「フェデックスは、業務上の落ち度ではなく、米政府の『ロング・アーム管轄権』行使に協力する意図があった」という人々の疑念を確実に強めた。事実、フェデックスは6月24日、米商務省を提訴し、「商務省の『輸出管理規則』は米憲法違反で、『公共の運送事業者』に属すべきでない重い負担をフェデックスに押し付けた」と指摘している。これにより、フェデックスと米政府とに「公にできないつながり」があることが明らかになった。

 中国は外資企業が中国で発展を遂げることを歓迎するが、中国の法律法規の遵守、市場ルールと契約精神の遵守がその大前提だ。中国は「信頼できない実体のリスト(エンティティ・リスト)」制度を設けており、リストに入れた実体(個人・団体)に対して必要な全ての法的措置、行政措置を講じる。中国に進出した外資企業は法や規則を遵守して初めて、明るく広がりある未来を手に入れられるのだ。(CRI論説員 盛玉紅)

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