【CRI時評】米国式覇権こそ国際秩序の真の破壊者だ

CRI online    2019年7月24日(水) 19時30分

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 最近になり、米国では100人余りの、いわゆる対中タカ派の人物が連名で1通の公開書簡を発表し、現行の国際秩序の原則とルールを無視していると中国を攻撃し、中国への対抗を喧伝した。これらの米国人の陳腐きわまる主張は白を黒と言いくるめているだけでなく、傲慢さと無知、偏見に満ちている。 ...

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 最近になり、米国では100人余りの、いわゆる対中タカ派の人物が連名で1通の公開書簡を発表し、現行の国際秩序の原則とルールを無視していると中国を攻撃し、中国への対抗を喧伝した。これらの米国人の陳腐きわまる主張は白を黒と言いくるめているだけでなく、傲慢さと無知、偏見に満ちている。

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 現在の世界における国際秩序は第二次世界大戦の結果として構築されたものであり、総体的に見れば積極的な役割りを果たしてきた。特に、国連を中核とする集団安全保障制度は世界の平和と発展を有効に維持してきた。ところが米国は、国際秩序は必ず自分自身が中核であらねばならぬと終始一貫して認識し、米国が主導する一極的覇権を維持してきた。米国で現政権が発足してからは、国際秩序の破壊が国際社会の想像をさらに上回ることになった。

 米国は関税というムチを振るうことで、中国、メキシコ、カナダ、EU、さらにインドなど多くの経済体との貿易摩擦を引き起こし、WTO関連の国際的義務に公然と背き、自由貿易システムにもとづき形成された全世界の産業チェーンやバリュー・チェーン、国際産業の分業の配分、および多国間貿易のルールに深刻な打撃を与えた。

 米国はその一方で、国連人権理事会、国連教育科学文化機関(ユネスコ)、気候変動についてのパリ協定、イランの核合意など多くの国際組織や条約から離脱し、国際原子力機関の運営を破壊し、WTO改革の進展を阻止し、自らをあらゆる国際司法の管轄の枠外に置こうとしている。

 中国は現行の国際秩序の創建者の一人であり、同時に受益者でもあり維持者でもある。国際秩序への挑戦は、中国自身の利益に合致しない。最近では前記とは別の、中国について理解がある米国人100人がトランプ大統領と米国議会あての公開書簡を発表している。同書簡は、中国が国際システムに参画することで、国際システムは生き残ることになり、気候変動など各国に共通する問題で有効な措置を行うことは不可欠だと強調した。

 現行の国際秩序はその制度設計で、米国など西側大国の利益の維持により有利であり、不公平さと不合理性があるのは明らかだ。中国は責任ある大国として、国際秩序の変革や、グローバルガバナンスでしかるべき役割りを果たす。人類運命共同体を構築するという理念の提唱に始まり、協議 協業 共有の「一帯一路」イニシアティブに至るまで、国連の権威を断固として維持し国際平和維持活動に積極的に参加することに始まり、開放を絶えず拡大し経済のグローバル化を推進することに至るまで、中国は一貫して現行の国際秩序の維持者であり、参加者であり改革者である。

 世界は現在、極めて長期にわたって体験してこなかった大変革に直面している。一国だけの言い分で、各国がどのような国際秩序とグローバルガバナンスの体系を必要としているかを決めることはできない。皆で共に協議することが必要だ。米国式の一極覇権のシステムはすでに時代遅れであり、国際秩序に深刻な威嚇と挑戦をもたらすだけだ。各国は米国を強く警戒し、国連憲章を理念と原則を中核とする国際秩序を、実際の行動をもって断固として維持し、より公正で合理的な方向性の発展を共同で推進せねばならない。(CRI論説員 卜衛軍、盛玉紅)

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