欧米からの旅行者にも人気の宿「東京吉久花園旅館」、おもてなしは中国人

LampangZ    2019年7月23日(火) 8時50分

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外国人観光客に人気の東京。多くの民泊施設が登場し、トラブルも増えている中、グループ旅行に最適な素泊まりの宿「東京吉久花園旅館」は好評だ。

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2019年7月22日、外国人観光客に人気の東京。多くの民泊施設が登場し、トラブルも増えている中、グループ旅行に最適な素泊まりの宿「東京吉久花園旅館」は好評だ。成田空港から日暮里までは京成電車で移動でき、そこからタクシーを利用しても1000円未満の立地だ。

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一軒家の宿で、1~3階まで部屋数は4室。最大13名まで宿泊できる。2週間前後の長期宿泊者が多い。宿泊費は、一軒まるごと2428人民元(約3万8000円)。13人で宿泊した場合は1人2923円と割安だ。荒川区から旅館業営業許可を取得している正規の宿泊施設だ。6~7月は、3カ月前の時点で95%以上の予約が埋まる。大人数で安価に宿泊できる施設は、東京には少ない。ウィークリーマンションは4人程度までが多い。

このホテルの経営・運営を行うのは、在日18年、中国・黒竜江省出身の料理人・吉久(52)さん。ベテラン料理人として、中華を極めた後、忍者赤坂や居酒屋でも経験を積み、最後は亀戸ぎょうざ・両国店で、日本の餃子文化を取得した達人で苦労人だ。

宿の清掃も外注することなく、家族で行っており民宿のような安心感がある。ただ日本語は苦手で、対外折衝時の通訳は、24歳で大学への進学を目指し勉強中の長女が手伝う。

この旅館の特徴はブドウ棚があること。11種類のブドウやイチゴを育てており、タイミングが良ければ宿泊客は採りたての果実を味わうことが出来る。リピーターを多く獲得できるのは、吉久さんの人柄による部分が大きい。近くのマンションで暮らしているため、利用者のトラブル時には、いつでも駆けつけることが出来る。安心、安全、安価の3つが備わっているのが成功の秘訣だ。宿泊客の80%はアメリカとヨーロッパから。20%は中国と韓国など。日本のおもてなしを、中国人が担い高評価を得ている事例だ。

■筆者プロフィール:LampangZ

1961年生まれ、東京出身。アジアでの体験談を中心に、どうしてこんな状況なんだろう、なぜなんだろうをお伝えします。アジアは不思議が詰まっています。

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