日本側でも韓国側でもない新たな視点の慰安婦映画「主戦場」、韓国でも公開へ=韓国ネットから賛否

Record China    2019年7月18日(木) 11時20分

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17日、韓国・ニューシスは、今月25日から韓国で封切られる慰安婦問題をめぐる論争を扱うドキュメンタリー映画「主戦場」を「韓国側でも日本側でもない新たな視点の映画」だと紹介している。

現在、日本でロングラン公開中の慰安婦問題をめぐる論争を扱うドキュメンタリー映画「主戦場」が、今月25日から韓国で封切られる。17日、韓国・ニューシスは「韓国側でも日本側でもない新たな視点の映画」だと紹介している。

記事は同映画を「日韓間の深い葛藤を最大限に客観的に見つめようと努力したドキュメンタリー」「27人の知識人・文化人へのインタビューを交互に見せることで、観客に討論を見ているかのように感じさせる構成で、観客に中立の視点でアプローチし、どちらの主張がより妥当か結論を出すよう導く」などと紹介している。日系2世の米国人ミキ・デザキ監督についても「自分のルーツだからといって日本寄りにならず、かといって韓国を代弁もしない。第三者の立場」だと評している。またデザキ監督の「この映画を通じ、韓国も日本もそれぞれの国のメディアがどれだけ慰安婦問題について偏った報じ方をしているかを知ってほしい。報道が両国の敵対心をどのように拡大していったかにも気付いてほしい」「この映画を機に両国が互いへの憎悪から脱し、慰安婦や他の歴史問題についてより生産的な対話ができることを願う」というコメントも紹介している。

また記事は、同映画が日本では4月に公開され、小規模映画としては異例の3万人以上の観客動員を記録し現在も公開中であること、慰安婦問題の知識が全くない若者の間で話題となり「今の日本が描かれた重要な映画だ」と評されていること、一部出演者や団体が抗議声明を発表したことなども詳しく紹介している。

さらに「感情を排除した政策態度」「慰安婦被害者を恥ずべき存在と見ていたかつての韓国に対する批判」「安倍政権の実態」「慰安婦イシューに対する新たなフレーム」が韓国人の心をとらえると評しており、「子ども向けの学習資料にも適している」「抵抗的民主主義をしばし忘れ、静かに理性的に慰安婦問題を熟考させてくれる映画」とも伝えている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「何が真実で何がウソかを第三者の立場で見る?ふざけるな。慰安婦という表現だって間違っている。被害者のおばあさんの立場では性奴隷だった」「厳然たる犯罪に対して中立的な視点だと?」「韓国側も日本側もない。真実とウソの戦いだよ」などの反論が殺到している。一方で「これは絶対に見たい」「今は確かに、第三者の視点も必要な時期だ」「日韓双方が偏っている。自分の共感する部分なので、映画が楽しみだ」などのコメントも寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

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