ソウル公演で日本人演奏者に「チョッパリ!」のやじ、韓国ネットからも批判殺到

Record China    2019年7月24日(水) 12時0分

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22日、韓国・SBSは、ソウル市内で開かれたコンサートの最中、出演者の日本人に対し「チョッパリ」というやじが飛んだと伝えた。写真はソウル。

2019年7月22日、韓国・SBSによると、ソウル市内で開かれたコンサートの最中、出演者の日本人に対し「チョッパリ(日本人に対する侮蔑語)」というやじが飛ぶ一幕があった。

記事によると、今月14日にソウル・芸術の殿堂で開かれた「ADIOS PIAZZOLLA ライブタンゴ」公演での出来事。客席にいた観客によると、この日の公演は第1部に日本の4人編成タンゴバンド「Cuatrocientos(クアトロシエントス)」が出演していた。ヴァイオリニストが曲の説明をしている最中、1階席に座っていた観客が立ち上がり、ステージに向かって大声で侮蔑語を叫んだ。会場の雰囲気は一瞬にして凍りついたが、日本人演奏者たちは言葉の意味が分からず、ただ困惑している様子だったという。

記事は、「やじを飛ばした観客は、会場の従業員が措置を取るまもなく会場を出ていき、残された観客たちは突然の災難に遭った日本人演奏者たちに、慰労の気持ちを込めて拍手を送った」と伝えている。公演はその後、滞りなく進行されたという。

公演企画サイドは、「演奏者たちは韓国が好きで、つたないながらに韓国語で曲について説明しようと準備をしてきていた」と説明。担当者は「やじの意味について詳しくは説明しなかった」と話しているという。

また、記事は「韓国の企画会社の主催した公演で演奏者に日本人が含まれていた。日本不買運動の対象だと判断するのは個人の自由だが、それなら公演を見なければいい。わざわざ会場に来て騒ぎを起こし、他の観客の妨害をする必要があるのか」と指摘している。

さらに記事は、最近韓国のSNS上に日本旅行の感想をネット上に公開している人を見つけ出し、フォローして恥をかかせるという「日本旅行をした売国奴をフォローするアカウント」が登場して物議を呼んでいることにも触れ、「不買運動は自発的に参加するもので、強要、からかい、侮辱は不適切だ。感情的にならず、冷静かつ理性的に行動してほしい」と呼び掛けている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「申し訳ない。代わりにおわびしたい」「韓国が好きで公演に来ている人たちを、ただ『日本人だから』という理由で非難するのは先進市民ではない」「基本的なマナーは守ろう。安倍首相と同レベルになってはいけない」「ゆがんだ愛国心だ。怒りをぶつけるべき対象は日本政府、指導者たちであって、日本国民ではない」「反日ではなく『経済報復という挑戦に対する日本製品不買という応戦』であるべきだ」「ただ買わない、行かない運動をすればいい。日本人を罵倒する必要はない。成熟した市民意識を定着させよう」「安倍首相のような政治家たちが望む韓国の姿は、まさにこういうものだよ。日本人だからと罵倒し、不買運動をし、日章旗を燃やし、大使館に突進する。損害は韓国、恥をかくのも韓国。やられるのは韓国。腹を立てるのも韓国」など、行き過ぎた愛国心への批判の声が相次いでいる。

また「娘が日本人の上司と同僚を連れ、釜山出張に行った。この時期なので心配したらしいが、市民に親切にされて、日本人たちは感動して帰ったらしい。政治家は反日感情、嫌韓感情を選挙や政治に利用していると思う」「何の対策もないのに反日をあおり政権維持を狙う無能な政府も、それに乗せられる無知な国民も情けない」など、政治家への批判のコメントも上がっている。(翻訳・編集/麻江)

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