ロサンゼルスの高級店から中国人観光客の姿消える―米紙

Record China    2019年7月5日(金) 8時10分

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米紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)はこのほど、「ロサンゼルスの高級店から中国人観光客の姿が消えた」とする記事を掲載した。写真はロサンゼルス。

中国のニュースサイトの環球網は2019年7月2日付で、米紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)がこのほど、「ロサンゼルスの高級店から中国人観光客の姿が消えた」とする記事を掲載したと紹介した。以下はその概要。

高級時計やジュエリーなどを扱うChong Hing Jewelersの店内は「空っぽ」だ。中国語を話すスタッフは、きらびやかな陳列ケースの後ろに手持ち無沙汰な様子で立ち、来ないかもしれないツアーバスに乗った中国人観光客を待っている。

同じ光景は、そこから遠くないHouse of Italy Jewelryでも見られる。

関係者によると、中国人観光客は数年前、地元の宝飾業界の売り上げの約半数を占めていた。だが現在は5分の1ほどだという。

2017年の中国本土の高級品価格は世界平均に比べて21%も高かった。この歴史的な価格差が、数万人の中国人がパリやニューヨーク、ロサンゼルスなどの高級店を訪れブランド品を購入するのを促した。コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーによると、2018年の中国人の海外での高級品支出は、世界市場の約4分の1に相当する約700億ドル(約7兆5800億円)に上っている。

だが現在、こうした買い物客は支出先を東方に移している。中国政府は昨年、高級品輸入関税を引き下げた。これは米中貿易戦争の間接的な影響でもあるが、中国の国内消費推進計画の一環でもある。海外での購入で節約できるお金が少なくなるにつれて、中国人はますます国内で高級品を購入するようになっている。ベイン・アンド・カンパニーの試算によると、中国人消費者の高級品消費のうち国内での消費が占める割合は、2015年は25%に満たなかったが、2025年には50%に達するという。これらの変化はすでに海外の業界に打撃を与えている。

小売店の多くはこれまで、尽きることのないように思われた中国人購買者に頼ることで利益を確保してきた。中国人観光客はロサンゼルスに何十億ドルもの収入をもたらしてきた。中国からロサンゼルス郡を訪れた観光客数は2016年に20%以上増加し、7年連続で2桁の成長を記録した。だがそれ以降は減速し、2017年は約12%増となり、昨年は7%増に届かなかった。(翻訳・編集/柳川)

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