中国発表の感染データに疑問を持ち始めたイラン―米華字メディア

Record China    2020年4月9日(木) 12時30分

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8日、米華字メディア多維新聞は、新型コロナウイルスの感染状況についてイランが「中国発表のデータに疑問を持ち始めた」と報じ、その意味について解説する記事を掲載した。写真はイラン。

2020年4月8日、米華字メディア多維新聞は、新型コロナウイルスの感染状況についてイランが「中国発表のデータに疑問を持ち始めた」と報じ、その意味について解説する記事を掲載した。

記事は、イラン保健省のキアヌーシュ・ジャハンプール報道官が5日、中国政府発表の新型ウイルス感染に関する統計データについて「苦々しいジョークだ」「中国がわずか2カ月でコントロールできたというなら、みんな真剣に考えないといけない」と発言したことを紹介。多くのメディアがこの発言を「中国批判」と認識し、駐イラン中国大使も「ジャハンプール氏は中国のデータをもっと細かく見てから結論を出すべき」とけん制したと伝えている。

その上で、中国のデータに対して懐疑的な姿勢を見ているのはイランだけではなく、西側諸国からも疑問の声が多く出ているとする一方で、意図的な眼光で中国を評価し続けている西側諸国とは異なり、イランは中国と比較的良好な関係を持っていることに注目。「イランから疑念が出た意味」について考察した。

記事はその意味について「まず、中国が短期間でウイルス感染を抑え込んだという情報は、世界にウイルスが大したことはないという誤った認識を与えかねないとイランは考えている。また、中国による抑え込みの手法は他国で簡単に実現できないものであり、あまり信用すべきでないと認識している」と解説した。

そして、「イランは感染が拡大するなかで中国の経験を十分に取り入れてきたものの、思っていた効果が出ていないことで疑念が湧いてきた可能性がある」と指摘。欧米諸国による「中国への攻撃」的な疑念ではなく、「中国式の措置に期待を抱き過ぎたこと」による疑念であり、「両者の疑念は本質的に異なるものだ」と論じている。(翻訳・編集/川尻

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