貨物船にぶつかり大破の掃海艇「のとじま」、どうして今も木造の船体なのか―中国メディア

Record China    2019年6月29日(土) 17時30分

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新浪軍事は28日、海上自衛隊の掃海艇「のとじま」が瀬戸内海を航行中に日本の貨物船と衝突して大破したことを伝えるとともに「どうして今もなお木造の船体だったのか」とする記事を掲載した。写真は広島・呉の自衛隊。

新浪軍事は2019年6月28日付で、海上自衛隊の掃海艇「のとじま」が瀬戸内海を航行中に日本の貨物船と衝突して大破したことを伝えるとともに「どうして今もなお木造の船体だったのか」とする記事を掲載した。

「のとじま」は27日午前0時ごろ、瀬戸内海を航行中に貨物船と衝突した。新浪軍事掲載の記事は、事故当時に貨物船は空載状態であり、船首の突起(バルバス・バウ)が水面より高い位置にあったため、「のとじま」の船体右側後部に激突して「のとじま」が大破するに至ったと伝えた。

さらに、「のとじま」は、海上自衛隊の「すがしま」型掃海艇の2号艦として1999年に就役しており、長さ54メートル、幅9.4メートル、最大喫水3メートル、満載時排水量は590トンであると紹介。「繊維強化プラスチックの船体は非常にコストがかかるため、『すがしま』型掃海艇は木造の船体を採用している」と解説した。

また、木造の船体は機雷除去の面でメリットがある一方で維持が困難なうえコストがかさむ欠点を持っていると指摘。寿命が短く強度も弱いことから、打撃にあらがう力が弱いと論じ、今回の事故では速度が遅く相手の貨物船のサイズもそこまで大きくなかったために大破止まりだったが、状況によっては沈没していたとの見方を示している。

記事は、事故が発生した瀬戸内海について「毎日大量の船舶が通過するうえに、重要な軍港だった呉港も存在する。行き交う船のサイズは外海を行く船ほどではないが、船はそもそも車両よりも敏しょう性が低い。夜間ともなれば沿岸に数多く明かりがともり、海上にも至るところに船舶が存在する。レーダーシステムの効果も弱まる。それゆえに、比較的小回りの利く中型、小型の船舶でさえ瀬戸内海ではしばしば衝突が起こる」と解説。「それならばいっそのこと、呉港の機能を四国に移してしまってはどうか」と論じた。(翻訳・編集/川尻

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