G20に出席する習近平主席が日本を公式訪問しない理由―米華字メディア

Record China    2019年6月27日(木) 18時50分

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27日、米華字メディア・多維新聞は、G20サミットに出席する習近平中国国家主席が日本に対して公式訪問を行わない理由について解釈を示した。

米華字メディア・多維新聞は27日、G20サミットに出席する中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が日本に対して公式訪問を行わない理由について解釈を示した。

習主席は27日、G20サミット出席のため大阪へと到着した。就任以来、日本を訪れるのは今回が初めてとなる。記事は、「注目に値するのは、習主席は今回の訪日を通してサミットに出席するだけで、日本を公式訪問する予定はないという点だ。これは異例なことである。習主席はG20に出席する際、通常であれば議長国に公式訪問を行う」と指摘した。

習主席が日本を公式訪問しない理由について、記事は「日本は2カ月の間に米国と中国の首脳を迎えることになる。これは日本にとっては名誉なことだが、第三者の目には米中が日本を取り合っているように映る。中国が世界第2位の経済体となってから、米中が繰り広げるゲームに全世界が注目している。中国は確かに日本を重視しているが、それでも米国と争って追いかけるほどには至っていない」と指摘した。

また、「公式訪問の内容には新天皇との面会も含まれるが、これについても米国が先日、徳仁天皇と面会した初めての国賓となったところである。日本と米国はこれによって令和時代の蜜月関係をアピールした。中国はなおさら習主席とトランプ大統領が天皇の奪い合いをしているというような印象を外部に与えたくないのだ」とした。

続けて、「中国は米国のように天皇との面会を最高の名誉と捉えることはない。歴史と照らし合わせると、これは中国人の心理にそぐわないのだ。数千年の歴史の中で、中国は日本の天皇を皇帝と同じ地位に見なすことはしてこなかったし、第二次世界大戦で日本の天皇が中国にもたらした傷は今なお日中関係に影響を及ぼしている。天皇に対する中国の感情は複雑なのだ」と説明した。

その上で、「日本と米国には『同盟国』という基礎があり、互いに熱心な様子からは親密な関係が見て取れる。しかし、日本と中国の関係は日米関係とは完全に異なる。米国の同盟国である日本に対し、中国は常に的確なさじ加減を掌握しなくてはならないのだ」と述べた。(翻訳・編集/岩谷)

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