中国企業が日系企業を提訴=杭州での工場建築費用不払い理由、日本側は「施工不良」「安全基準に合致せず」などと反論

Record China    2019年6月26日(水) 21時0分

拡大

フェローテックホールディングスの中国法人が、工場建設の工事代金未払いなどを理由に、中国企業2社から提訴された。フェローテックホールディングスは、不良施工や安全基準に合致しない建材を使ったなどと反論している。写真は工場所在地の杭州大江東産業集聚区の一部。

2019年6月25日、フェローテックホールディングスは、浙江省杭州市での工場建設に絡んで、工事代金未払いなどを理由に、中国企業2社かから提訴されたと発表した。フェローテックホールディングスは、2社に不良施工や安全基準に合致しない建材を使ったなどと主張し、反訴を含む対応を進めている。

問題が発生したのはフェローテックホールディングスの中国子会社である杭州中芯晶円半導体(FTHW)が浙江省杭州大江東産業集聚区で進めている半導体大口径ウェーハ工場の建設工事。施工工事業者である中国建築第八工程局(以下、八局)が4月11日付で、亜翔系統集成科技(蘇州)(以下、亜翔)は6月13日付でFTHWを相手に、中国の裁判所に工事代金に関連した訴訟を起こした。

八局は建物基礎工事代金の約4800万元(約7億6800万円)と利息、亜翔工事未払代金の約1億2700万元(約20億3200万円)と損害賠償約100万元(約1600万円)の支払いを求めた。

フェローテックホールディングスによると、八局については施工不良が発見され、追加工事実施による費用が発生したことに伴い、一部工事代金の支払いを留保した。八局は訴訟で、支払いを求めている。

亜翔については、同社が担当したクリーンルーム設置工事で、工期遅延、安全基準に合致しない可燃性の材質の排気管使用など品質不良、工事妨害などがあったため、FTHWは契約不履行を原因として、工事契約を解除した。亜翔は工事の未払代金と同代金利息の支払い、さらに損害賠償を求めている。

フェローテックホールディングスは、原告らの主張及び請求内容を精査するとともに、自社の正当性を主張していく考え。八局に対しては反訴の準備を進めており、亜翔に対しては 2019年6月13日付で、クリーンルーム設置工事契約不履行を原因として、6900万元(約11億400万円)の損害賠償請求の訴訟を浙江省杭州市中級人民法院に提起した。(編集/如月隼人

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携