日韓関係悪化が韓国外交にもたらす「3つの損失」=韓国ネットからも懸念の声

Record China    2019年6月24日(月) 13時30分

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24日、韓国・デイリーアンは「日韓関係が悪化の一途をたどっている」とし、「韓国政府が危機意識を持って迅速に関係改善に乗り出さなければ、外交・安全保障の面で大きな損失をもたらしかねない」と指摘した。写真は韓国外交部。

2019年6月24日、韓国・デイリーアンは「日韓関係が悪化の一途をたどっている」とし、「韓国政府が危機意識を持って迅速に関係改善に乗り出さなければ、外交・安全保障の面で大きな損失をもたらしかねない」と指摘した。

記事によると、国防大学のパク・ヨンジュン教授は報告書「日韓外交安保協力の方向」で、「今の日韓関係、特に外交安保分野における関係は過去20年で最も厳しい状況だ」と指摘し、この状況を放置すれば「朝鮮半島の非核化達成への障害」「米韓同盟発展の阻害」「公共外交への被害」の三つの“損失 ”が避けられないと警告した。

文在寅(ムン・ジェイン)政府は昨年11月、国家戦略的目標に「平和的アプローチによる非核化問題解決と朝鮮半島の平和体制構築」を掲げ、政策課題としては「周辺4か国との協力外交」を挙げた。「朝鮮半島の非核化および平和体制構築のためには周辺国との利害形成と協力が必要不可欠」というのが専門家らの大方の見方だという。

そのため韓国政府は対日関係において歴史問題とその他の問題を分けて考える「ツートラック」政策を行ってきたが、日本の同意を得られず日韓間の政治外交的協力の土台は大きく揺らぎ、これが「究極的には朝鮮半島の非核化プロセスに悪影響を与える」とみられているという。

また記事は「米韓同盟が機能するには日米同盟との連携が欠かせない」とし、「米国は日本に陸海空軍や海兵隊を含む軍事資産を展開しており、これは戦・平時を問わず米韓同盟を支える重要な機能を担っている。これは米韓同盟が『朝鮮半島の平和守護』という本体の役割を果たすためにも日韓間の協力が重要ということを示している」とも指摘している。

さらに、日韓関係の悪化は「韓国の公共外交にも悪影響を与えるという批判もある」とし、「世界主要国に韓国に対する肯定的なイメージを与えることは重要な外交資産になるという面で、国際社会の主要国である日本で韓国のイメージが悪化することは重要な公共外交資産を失うことを意味している」と伝えている。

日韓関係改善のため外交安保分野が努力すべき方向について、パク教授は「朝鮮半島の非核化と平和体制の構築という韓国の戦略的方向を日本にしっかり説明し、情報・努力を共有しなければならない」とし、「日朝首脳会談の開催や日朝関係正常化の動きは朝鮮半島の平和体制構築にも役立つ」と説明した。また「日本では韓国が米国と離れ中国に接近しているという見方が強い」とし、「これを払拭(ふつしょく)するには、海洋航行の自由と法の支配、民主主義と市場経済の戦略的価値を支持する立場を国際舞台の場で強調する必要がある」と主張した。さらに「日本政府だけでなく一般市民を対象にした公共外交も強化すべき」とし、「韓国の政治家が日本市民と触れ合う機会も増やし、韓国への好感度を改善する努力をするべきだ」と強調したという。

これに、韓国のネットユーザーからも「もっと日韓外交に目を向けてほしい。政治に日本を利用するのではなく、友邦として認めて未来に向かうべき」「文政権の反日は、日米韓同盟を弱化せよという北朝鮮からの指令により始まった。韓国国民は大統領選びを間違えたようだ」「今の状態は、韓国政府が北朝鮮への敵対心を日本に向けようとしてきた結果。自業自得だよ」「日韓の市民は仲良く暮らしているのに。政治家が問題!」など日韓関係改善を望む声が上がっている。

一方で「どうせ駄目なものは駄目。これ以上屈辱的な外交をしてほしくない」「歴史を歪曲(わいきょく)していて、さらに上から目線の日本にしがみつくのはやめよう」「前回、前々回の大統領のように、日本に全てを捧げるような外交はごめんだ」などの声も上がっている。(翻訳・編集/堂本

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