【CRI時評】中国資産はすでに国際資本の基本スペックに

CRI online    2019年6月21日(金) 23時40分

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 世界第2位のインデックス会社であるFTSEラッセルは21日、中国株式市場が引けた後に中国A株をグローバル株価インデックスシリーズに組み入れた。同措置は、世界最大のインデックス会社MSCIが5月末に中国A株の保有比率を引き上げたのに続いて、中国経済の見通しに対する大きな信頼性を示...

 世界第2位のインデックス会社であるFTSEラッセルは21日、中国株式市場が引けた後に中国A株をグローバル株価インデックスシリーズに組み入れた。同措置は、世界最大のインデックス会社MSCIが5月末に中国A株の保有比率を引き上げたのに続いて、中国経済の見通しに対する大きな信頼性を示している。

 貿易摩擦の激化などの要因の影響を受けて現在、世界の資本市場で不確定性が増しつつある。そのような状況の下でも中国経済は依然として安定して推移している。資本市場のリスクは低く、収益が安定している特徴は明白だ。現在、中国A株を評価する指標はこれまでの歴史の中でも低い位置につけている。上海総合指数の株価収益率(PER)は13倍で、米国のダウ・ジョーンズなど世界の主要株式指数のいずれと比べても低い状態だ。これは国際的な投資家にとっては極めて大きな魅力であり、中国株は国際資本にとってはますます安全な「避難港」と見なされている。このことも前述の世界二大インデックス企業が前後してA株に触手を伸ばしてきた重要な理由だ。

 FTSEラッセルがA株を世界株価インデックスシリーズに組み入れたことで、国際的な投資家はより有効にA株に資産を配置することになるだろう。現在のところ、中国の債権および株式市場での外資の保有比率は、いずれもわずか2%から3%だ。このことは逆に、外資が中国の資本市場に参入する上で比較的大きな余地があることを意味している。FTSEラッセルのマーク・メークピース最高経営責任者(CEO)は、今後5年から10年でインデックスを追う形で中国市場に流入する海外の受動資金は2兆5000億米ドルに達すると予測した。資金の流れは中国の資本市場の構造改善に有利に働き、中国企業がより良い形で世界的な市場競争に参入することを推進するだろう。

 国際資本のA株参入は、中国が開放を拡大し、世界の金融市場に深く溶け込むことに対する信任票だ。中国では証券先物とファンド会社の外資参入規制が大きく緩和されつつあり、原油や鉄鉱石などの先物は特定品目として国際的な投資家に開放されている。これら一連の措置は、国際的な投資家に対して中国が進める資本市場の開放を絶え間なく拡大しようという努力と決意を確認させ、認めさせることになる。

 それとともに、世界的なインデックス会社が中国A株を重視していることは、国際的な投資家が中国経済の発展の前途を高く評価していることを示している。中国は今年に入ってから、国内外の複雑な経済情勢に直面しているにもかかわらず、政策協調の度合いを強め、主要な経済指標の推移を合理的な範囲内に収めることを実現してきた。国際通貨基金(IMF)が4月に発表した「世界経済見通し」では中国経済の成長予測を0.1ポイント上方修正した。中国は世界の主要国の中では唯一の、IMFが今年の経済成長を上方修正した国だ。

 世界経済が相当に大きな不確実性に直面している中で、中国は引き続き開放を拡大し、国際的な投資家が中国に参入するチャネルを絶えず広げて中国市場の魅力を強化してきた。中国の資産はすでに国際資本の基本スペックとなっているのだ。(CRI論説員)

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