【CRI時評】「信頼の赤字」を解消 アジアと世界の美しい未来を共創

CRI online    2019年6月16日(日) 11時50分

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 中国の習近平国家主席は15日、タジキスタンの首都ドゥシャンベで開かれた第5回アジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)サミットに出席し、重要な談話を発表。アジア各国がどのようにして課題に共同で対応し、アジア運命共同体を構築し、美しい未来へ向かうかについて、中国の主張と立場を詳述...

 中国の習近平国家主席は15日、タジキスタンの首都ドゥシャンベで開かれた第5回アジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)サミットに出席し、重要な談話を発表。アジア各国がどのようにして課題に共同で対応し、アジア運命共同体を構築し、美しい未来へ向かうかについて、中国の主張と立場を詳述し、各国の指導者や国際・地域機関の代表者の幅広い共鳴と熱烈な反響を獲得した。

 アジアは、世界の3分の1の土地と3分の2の人口、1000以上の民族を擁し、世界の経済総量の3分の1を創出している。現代世界において最も発展の活力と潜在力をもつ地域の一つとして、アジアも、政治的信頼の不足、経済発展の不均衡、安全・ガバナンス問題の深刻化など、共通の課題に直面している。27年前に設立されたCICAの趣旨は、各国の相互信頼と協力を増進し、地域の安全・安定を守ることにある。

 習主席は談話で、自身のアジアに対する美しいビジョンを表明し、相互尊重と相互信頼、安全と安定、発展と繁栄、開放と包摂、協力と革新を併せ持ったアジアの構築を提唱し、各側がそれに向けて共に努力し、信頼、平和、発展、ガバナンスなどの「赤字」問題の解決に力を注ぐよう求めた。

 「信頼の赤字」について、習主席は「相互尊重と信頼は国と国において、あるべき処世の道」であり、各側が「各国が自主選択した政治制度と発展の道を尊重」し、特に「ゼロサムゲームや保護主義を捨てなければならず」、そうして初めて「政治的相互信頼を増やし、戦略的共通認識をより拡大させる」ことができると指摘した。

 「平和の赤字」については、アジアが地域・国家全体の安全を実現するため、「対抗ではなく対話を行い、同盟関係ではなくパートナー関係を結ぶことを堅持」し、特に「あらゆる形のテロリズムへの取締りを着実に行うべき」であり、「極端な思考の繁殖を根源から防ぎ」、アジアの特徴に合った地域安全枠組みを検討・確立し、普遍的な安全と共同の安全を追求しなければならないと指摘した。

 「発展の赤字」については、「発展はすべての問題を解決するカギ」との見方を強調し、各側に「貿易と投資の自由化と利便化を共に推し進め、『東アジア地域包括的経済連携(RCEP)』などの区域一体化に関する文書への早期調印」を呼び掛け、中国は「一帯一路」イニシアチブと各国の発展戦略との連結の強化を通じて、「全方位の相互連結を促進し、各国のハイクオリティーな経済発展を推進する」と表明した。

 一国主義、保護主義、反グローバル化による「ガバナンスの赤字」については、各国が平等、学び合い、対話、包摂の文明観を確立し、域内外の国家間の人的と文化交流を拡大し、「多様化した共存」「調和の取れた共生」「融通と共有」「繁栄と共同発展」により、時代の変化に順応し、変化・革新すべきだと強調した。

 中国は昨年9月、CICA議長国の職責をタジキスタンに渡した。CICA議長国の担当からは外れたが、アジアという大家族の一員および国際社会における責任ある大国として、終始「世界平和の建設者、世界発展の貢献者、国際秩序の擁護者」を使命とし、新型の国際関係と人類運命共同体の構築を推進する職責を果たし続け、共に課題に対応し、アジアと世界の美しい未来を創出していく。(CRI論説員 関娟娟)

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