2019年6月13日、身柄を拘束した容疑者を中国本土に引き渡すことを可能にする「逃亡犯条例」改正案への抗議活動が香港で続いている中、アクションスターのジャッキー・チェン（成龍）の放ったひと言が、人々の怒りに火を付けている。

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香港では今月9日、100万人規模の大規模なデモが行われたほか、立法会の周辺を中心に抗議活動が続いている。芸能界からも数々のタレントが抗議活動を支持すると声を上げ、2014年の「雨傘運動」も支援した俳優チャップマン・トー（杜[シ文]澤）はフェイスブックを通じて香港立法会を批判。俳優アンソニー・ウォン（黄秋生）もフェイスブックで非難している。

そんな中で香港映画界が生んだスターの1人、ジャッキー・チェンは12日、台湾メディアのインタビューで香港での抗議活動について聞かれると、「大きなデモがあったと昨日知った。詳しい事情は知らない」とコメント。この日はニューアルバムのPR活動のため台北にいたが、台湾の日刊紙・自由時報は、「ジャッキー・チェンは抗議活動について“知らない”のひと言だった」と報じており、その無関心さ、または無関心を装った態度が人々の怒りに火を付けている。

なお、ジャッキー・チェンは2004年に中国と台湾の「統一論」を語って話題になったほか、近年は中国の政治協商会議（政協）の委員も務め、テレビの特番でたびたび愛国ソングを披露するなど、中国寄りの姿勢を示し続けている。（Mathilda）