【CRI時評】カーター元大統領の受賞は「米中決裂論」への強力な反撃

CRI online    2019年6月13日(木) 21時50分

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 米国のジョージ H. W. ブッシュ米中関係基金は現地時間12日夕方、ジミー・カーター元大統領に初の「ジョージ H. W. ブッシュ米中リーダーシップ賞」を授与し、両国関係の発展に対して果たした傑出した貢献があったと表彰した。 現在94歳のカーター氏は民主党所属の大統領として、...

 米国のジョージ H. W. ブッシュ米中関係基金は現地時間12日夕方、ジミー・カーター元大統領に初の「ジョージ H. W. ブッシュ米中リーダーシップ賞」を授与し、両国関係の発展に対して果たした傑出した貢献があったと表彰した。

 現在94歳のカーター氏は民主党所属の大統領として、在職中に米中間の正式な外交関係を樹立した。一方、ジョージ・ブッシュ氏は共和党の所属で、大統領に就任する前の1974年から75年まで中国国内に設けられた米中連絡事務所の所長を務めた。ブッシュ元大統領は昨年、94歳の高齢で他界した。

 現在は中米貿易摩擦がエスカレートし、両国関係は緊張の度合いを高めている。そのような状況にあって、民主党の元大統領が共和党の元大統領の名にちなむ賞を受賞した。このことは、米中関係と友好的なコンセンサスを維持しようと願う点で、米国の多くの卓越した政治家の先見の明は早くから、狭隘な党派的利益を超越していたことを示している。

 ニクソン元大統領が訪中し、カーター元大統領が米国と中国の貿易関係を樹立し、さらにブッシュ元大統領が就任してから最も早く訪中を実現させた米国大統領になった。米国の利益を真に守った政治家らは、目まぐるしく変化する国際情勢に向き合い、約せずしていずれも中国との関係を発展させる道を選んだ。これは彼らが、米中が協力してこそ、米国の利益を真に守ることができ、地域と全世界の発展と安定を促進できると、極めて深く理解していたからだ。

 米国の先輩政治家の戦略的な先見の明は、事実によって証明された。国交を樹立した1979年にはわずか25億ドルだった両国の貿易総額は、2018年には252倍に成長して6300億ドルを突破した。現在、米国企業は中国国内で年間7000億ドルを売り上げ、500億ドルを超える利益を得ている。

 カーター元大統領は今年になり、自らの在職中の実績の中でも、中国との国交樹立の決定は恐らく、世界の平和と理解のため最も役立ったと回想した。

 しかし、米国の現政権は少数の極端な政治家に引きずられ、自国の先輩政治家が数十年をかけて切りひらいた正しい道から逸脱して、中米関係を危険な状況に導きつつある。

 カーター元大統領は最近になり行った講演で、米中の文化、歴史、政治形態、利益と発展のレベルは異なっていると指摘した上で、「しかし我々は同時に、提携して求めている相互尊重、平和の追求、繁栄と進歩という目標は、我々を引き裂く対立点よりもはるかに重要だと信じる」と述べた。

 ジョージ・ブッシュ大統領も、「私が世界について抱いている夢の一つは、(米中という)二つの強大な巨人が世界各地の人々の平和と繁栄のため、力を合わせて全面的なパートナーシップと友情の確立を続けていくことだ」と発言している。

 米国が中米関係を扱い処理する上で、これらの先輩政治家の理性的な声こそが米国国内で主流となるべきだ。(CRI論説員 関娟娟、盛玉紅)

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