ダウン症患者の認知能力の治療が可能に?韓国の研究チームが世界初の研究、ネットからも期待の声

Record China    2019年6月13日(木) 19時50分

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11日、韓国・ファイナンシャルニュースは「韓国の研究チームがダウン症候群で知的障害を起こす遺伝子と、その作動機構を世界で初めて究明した」と報じた。写真は蔚山。

2019年6月11日、韓国・ファイナンシャルニュースは「韓国の研究チームがダウン症候群で知的障害を起こす遺伝子(Down syndrome critical region gene 1、DSCR1)と、その作動機構を世界で初めて究明した」と報じた。

記事によると、蔚山(ウルサン)科学技術大学(UNIST)生命科学部のミン・ギョンテ教授らの研究チームが、成体脳ニューロン新生(adult neurogenesis)の過程で、TET1タンパク質とmiR-124の発現にDSCR1が中核的な役割を果たしていることを究明した。「学習、記憶能力が欠けたダウン症モデルマウス(Ts65Dn)で、過発現したDSCR1の数を正常に復元し、損傷した成体脳ニューロン新生と学習・記憶障害の正常回復に成功した」という。

ミン教授は「成体脳で起きる海馬神経新生の過程を調節する仕組みについて、根本的な理解を提供する。ダウン症患者の認知能力を治療する薬の開発に寄与できると期待している」と話している。この研究結果はEMBO (欧州分子生物学機構) が出版する世界的学術誌「The EMBO Journal」に掲載されたという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「素晴らしい成果だ。おめでとうございます!」「ダウン症の息子を持つ親として期待します。ありがとう。引き続き努力をお願いします」「研究者の皆さんの苦労に感謝を」「今後、脳疾患に画期的な発展をもたらす可能性のある重要な発見だと思う。素晴らしい!」「一日も早く治療薬が作られますように」「ダウン症が治せるなら、本当に革命だよね」「こういう偉大な発見が今後も続き、ダウン症、認知症などのない素晴らしい世界がつくられることを祈ります」など、喜びの声が殺到している。また、「今世紀中にノーベル賞かも?」と期待するコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)

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