ごみのリサイクル率、日韓で2倍の差がある理由=韓国ネット「やはり日本は先進国」

Record China    2019年6月14日(金) 8時40分

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8日、韓国・聯合ニュースは、「日本はごみのリサイクル率が80%に達するのに対し、韓国では40%台に過ぎない」とし、「なぜ日本を大きく下回るのかは、ごみ処理施設を見るだけでも容易に分かる」と伝えた。資料写真。

2019年6月8日、韓国・聯合ニュースは「日本は資源ごみのリサイクル率が80%に達するのに対し、韓国では40%台に過ぎない」と報じ、「なぜ日本を大きく下回るのかは、ごみ処理施設を見るだけでも容易に分かる」と指摘した。

記事は、家庭や事業所から回収した資源ごみを処理する韓国・仁川(インチョン)市の資源ごみ処理施設を取材している。「コチュジャンがこびりついたプラスチック容器、たばこの吸い殻と濁った水の入ったペットボトル、飲食物の汁が入ったままのビニール袋などの一般ごみが、リサイクル可能な資源ごみよりも圧倒的に多い」と伝えている。

同施設では、使用済みの紙おむつ、動物の死骸、生ごみなどを資源ごみと一緒に袋に入れ捨てているケースも多く、「回収された物のうちリサイクルが不可能なものが20%に達する」という。異物が付着しているために固形燃料(SRF)にするしかない物も多く「リサイクル率が日本より低くなるのは当然」だと記事は説明している。

仁川市の代表団は先月、横浜市の戸塚資源選別センターを見学に訪れている。記事は同センターの様子も詳しく紹介し「悪臭が鼻を突く韓国の施設とは異なり、資源ごみは清潔な状態で排出・回収されており、センター内の空気も悪くない」と伝え、「韓国では都市化や住民の反発などで、焼却施設や埋立地の拡充が困難になっている。資源ごみの多くがきちんと分別されていない現状は、政策レベルで改善を急ぐべき懸案だ」と指摘している。

専門家は両国のリサイクル率の差について「国民意識の違いではなく、製品生産段階から使用後の排出・回収・選別段階に至るまで、日本はリサイクルしやすいシステムを備えているが、韓国にはそれがないことが、最大の原因だ」と指摘しているという。記事では、ペットボトルのラベルが剥がしやすくなっていること、韓国は資源ごみの排出品目と方法が日本より複雑なこと、日本には資源ごみを原型のまま運搬できる専用回収車が用いられているが韓国にはほとんどないことなどが、例として挙げられている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「だから日本は先進国だ」「韓国は先進国にはまだ遠い」「過去ばかり語らず、学ぶべきことを学ぼう」「日本に行くと、都会も地方も、とても清潔だ。不思議なぐらいに。もちろん汚い場所もあるけど、そういう場所には中国人や韓国人が多い。日本を手本にしよう」「日韓戦の時だけ日本に勝とうと張り切るのではなく、こういうところも勝つように努力しよう」「日本生活10年。妻は日本人。人が見てなくても、資源ごみはきれいにし、一般ごみとはちゃんと分ける。日本人は、そういうことを生活化している。自分は少しイラつくことがあるが、意識改善しなければと思っている」など、「日本に学ぼう」というコメントが多く寄せられている。

また「生産の段階からリサイクルを前提にし、強く規制しないと向上しないだろうな」「何だか胸が痛む。資源ごみは洗ってから捨てるようにしているが、もっと徹底しなければ。こういうことは小さいうちから学校で教えるべきだと思う」「分別回収率は世界1、2位レベルなのに、リサイクル率は低い。つまり、国民は一生懸命分別しているのに、政府がインフラ構築の努力もせず、開発途上国にごみを売って解決してきたということだ。それに、ショックな事実がある。せっかく分別しているごみを、回収していく時に一緒くたにしているんだ」「政府が無策なのが問題」などの声も上がっている。(翻訳・編集/麻江)

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