日本の“奇妙な”サービス、中国ネットでも話題に=「危ないのでは?」「中国人にもニーズある」

Record China    2019年6月13日(木) 22時20分

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中国メディア・新浪財経の中国版ツイッター・微博が11日、日本で注目を集めている「レンタルなんもしない人」こと森本祥司さんを紹介すると、中国のネットユーザーからはさまざまな意見が寄せられた。資料写真。

中国メディア・新浪財経の中国版ツイッター・微博(ウェイボー)が11日、日本で注目を集めている「レンタルなんもしない人」こと森本祥司さんを紹介すると、中国のネットユーザーからはさまざまな意見が寄せられた。

2018年6月、森本さんは自身のツイッターアカウントで、「1人で入りにくい店、ゲームの人数合わせ、花見の場所取りなど、ただ1人分の人間の存在だけが必要なシーンでご利用ください。国分寺駅からの交通費と飲食代だけ(かかれば)もらいます。ごく簡単な受け答え以外なんも出来かねます」と投稿し、「レンタルなんもしない人」のサービスを開始した。このサービスを始めた動機は、転職を繰り返した後、自分は「なんもしたくない」という欲求が人より強いことに気付いたからだという。サービスの提供による対価は基本的に発生しないため、森本さんは貯金を切り崩しながらこの活動を続けている。

サービス開始後、森本さんには「モノマネの練習を見てもらいたい」「広場恐怖症の克服に付き合ってほしい」「誰とでもいいからおしゃべりしたい」などといった内容の依頼が次々に舞い込み、1年間に受けた依頼数は1000件を超えた。森本さんにおしゃべりの相手を頼んだ利用者はメディアのインタビューに対し、「森本さんに話を聞いてもらって心が救われた」と答えた。森本さんは「いろんな人がいるなあと知った。自分がこれまで知らなかったことを知れる」と感想を語っている。

この「レンタルなんもしない人」のサービスに対し、一部の中国のネットユーザーからは「正常でない社会状況下ではいろいろな奇妙な産業が生まれるものだ」「人間をレンタルなんて、どんな問題が起こるか分からないし危ないじゃないか」などといったネガティブな評価が与えられたほか、「レンタルする人には友達がいないの?」「日本人はそこまで孤独なのか?」などといった疑問の声も寄せられた。

一方で多くの人が「すごくいいサービスだと思う」「何もしてくれなくても、そばにいてくれるだけで良い」「私も依頼したい」「中国人にもニーズのあるサービスだ。きっとはやるよ」などと高く評価した。

さらに、「人間の熱狂は一時的なもので、人生に付いて回るのは結局のところ孤独なんだ」「家を離れて暮らす人は、誰もが心のよりどころを求めてるんだよ」などと現代人の内面を指摘する声も上がったほか、「彼の『何もしたくない』という動機には共感する」「私も自分を貸し出したい」「収入のことを考慮しなくていいなら、私も間違いなくこの仕事を選ぶ」など、森本さんの活動に魅力を感じている人も多いようだった。(翻訳・編集/岩谷)

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