「新天皇は中国に謝罪する必要すらない」=早期訪中が日中関係改善には最善の策―米華字メディア

Record China    2019年6月10日(月) 16時20分

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9日、米華字メディア・多維新聞は「徳仁天皇の早期訪中を計画することこそ、日中関係改善のための最善の策だ」と題した記事を掲載した。写真は天皇陛下。

米華字メディア・多維新聞は9日、「徳仁天皇の早期訪中を計画することこそ、日中関係改善のための最善の策だ」と題した記事を掲載した。

記事は、「計画によると、習近平(シー・ジンピン)中国国家主席は6月末に20カ国・地域(G20)大阪サミット出席のため日本を訪れるが、今回の訪問の様式について両国間ではまだ合意に達していない。日本の外務省によると、日本は公式訪問の行程をもって習主席の訪日ならびに新天皇である徳仁天皇との面会を手配するよう望んでいる。しかし、現段階で中国当局はまだ習主席のG20出席以外の訪問活動を確認していない」と説明。「5月24~28日にかけてトランプ米大統領が日本を訪問し、徳仁天皇と面会した初めての国賓となった。もし、習主席の公式訪問が最終決定されれば、1カ月の間に大国の指導者2人が相次いで新天皇を表敬訪問することになり、日本はより『面子が立った』と感じるだろう」と指摘した。

そして、「習主席の公式訪問が実現するか否かにかかわらず、確実に言えるのは、中国の最高指導者による11年ぶりの日本訪問は、両国の目下の共通目標である日中関係の改善を必ずや促すということだ。しかし日本は、日中関係を引き寄せたいなら習主席の公式訪問を推し進める以外にも、1992年10月に明仁天皇が訪中したように、なるべく早く徳仁天皇が中国を訪問するよう計画することが最善の策だろう」とした。

さらに、「明仁天皇による92年の中国正式訪問は、日中の2000年におよぶ交流の歴史において初めてのことで、その象徴的な意義は自明だった。全ての中国国民がその訪問に注目し、即位後2、3年に過ぎないこの天皇は、日中戦争を引き起こした前天皇とは違うのか否かを推測していた」とし、「明仁天皇は、中国の指導者が主催した夕食会に出席した際、戦争と歴史問題についての見解を明らかにし、中国社会に良い印象を残した。『この両国の関係の永きにわたる歴史において、わが国が中国国民に対し多大の苦難を与えた不幸な一時期があった。これは私の深く悲しみとするところである』という発言は、謝罪ではないにしても、日中関係がその後数年間にわたって蜜月期を迎えることにつながった」と説明した。

その上で、「両国の国力の一進一退や国際情勢の変化に伴い、日中関係はここ数年間で徐々に回復しており、この傾向が長期にわたることも期待できる。しかし、日本がどのようにして歴史問題を解決するかは、依然として日本の中国ならびにアジア各国との関係改善に際して最大の障壁となっている。この問題に対する天皇の姿勢は重要な意味を持っている」と指摘した。

最後に記事は、「徳仁天皇は第2次世界大戦後に生まれており、祖父や父のように歴史的な重荷を背負っておらず、前任者よりもさらに先に進むことができる」とし、「徳仁天皇は訪中の際、もはや謝罪する必要すらなく、盧溝橋のような日本の中国侵略史において象徴的な意味のある場所を訪れ、『歴史を繰り返させない』などと発言しさえすれば、それだけで令和の時代の日中関係を堅実かつ友好的にスタートさせるには十分だと想像できる」と論じた。(翻訳・編集/岩谷)

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