【CRI時評】米国が中国人客を呼び込むには安全で友好的な環境が不可欠

CRI online    2019年6月4日(火) 22時15分

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 中国外交部は4日、米国では最近、法執行機関が出入国時に取り調べを行うことが増え、米国内でも訪問調査を実施するなどで渡米した中国人が嫌がらせを受けているとして、渡米した中国人と在米中国資本機構に対して安全意識を高めるよう注意を喚起した。また文化観光部も、米国では最近、銃撃や強盗、...

 中国外交部は4日、米国では最近、法執行機関が出入国時に取り調べを行うことが増え、米国内でも訪問調査を実施するなどで渡米した中国人が嫌がらせを受けているとして、渡米した中国人と在米中国資本機構に対して安全意識を高めるよう注意を喚起した。また文化観光部も、米国では最近、銃撃や強盗、窃盗事件が多発しているとして、中国人観光客に米国旅行のリスクを十分に検討し、渡航には慎重であるよう注意を喚起している。

 中国が開放を絶えず拡大し消費をレベルアップしてきたことにともない、仕事や観光で国外に出る人はますます増えている。2018年には海外旅行をした中国人が前年比14.7%増の延べ1億5000万人近くに達した。中国は、世界最大の海外旅行者送り出し国であることを続けている。ところが、中国人の主要な海外旅行先の一つである米国で、昨年は中国人旅行客受け入れ人数が前年比で5.7%減少し、300万人に達しなかった。過去15年間で初めて訪米中国人旅行客が減少した背景には、米国の安全環境がますます悪化していることがある。

 人々が注目しているのは、米国では今年になってから中国人が窃盗や強盗に遭遇する事件が多く発生していることだ。それ以外に重大な銃撃事件は100件を超えている。6月1日には、米バージニア州で13人が死亡する銃撃事件が発生した。このような事件は米国社会に深刻な恐慌を巻き起こしているだけでなく、米国を世界で犯罪率が最も高い国の一つとみなす判断をさらに強めることになった。

 それと同時に、米国の法執行での指向性と差別性がますます鮮明になってきた。最近では、多くの中国人が出入国または米国滞在時に、いわれなき取り調べで嫌な思いをさせ、尊厳と安全が脅威にさらされている。米国連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ長官は昨年、米上院の公聴会で、中国は「(米国)社会全体にとっての脅威」を構成しており、「(米国)社会全体で対応せねばならない」と述べた。このような極端な言論がまさに今、渡米する中国人の身の安全についての現実的な脅威に転化しつつある。

 米国側には、今年は訪米する中国人観光客は330万人に達し、2023年には410万人に達するとの予測もある。しかし現状からすれば、この目標は実現困難だろう。中国人観光客の流失を挽回しようと、米国の旅行業界は中国語ができる従業員を雇う、中国式の朝食を提供する、中国語の観光パンフレットを配布するなどの、中国人客に焦点を合わせた「自助努力」に大きな力を注いでいる。しかし、米国の一部政治関係者が極端な対中政策を取ることで生じさせたマイナス面の影響をこれらの努力だけで解消することは極めて難しい。スペインのある観光関連研究機関は、中国人の米国旅行への意欲が減退したことで、2018年に米国の観光業が被った損失は5億ドルを超えたと分析した。

 中国側によるリスク関連の注意喚起の発表で、米国側は覚醒し、安全環境を速やかに改善し、渡米する中国人観光客の合法的権益を保障し、両国民の交流のために利便性を提供すべきだ。米国は安全環境が改善された国になって初めて、さらに多くの中国人観光客を呼び込むことができる。(CRI論説員 盛玉紅)

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