ゲーム障害は「依存症」、WHOの正式決定に中国ネット「中国では麻雀依存症の方が重篤」

Record China    2019年5月28日(火) 22時50分

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中国の動画メディア・梨視頻の中国版ツイッター・微博アカウントが27日、WHOがゲーム障害を国際疾病に認定したというニュースを報じると、ゲームが広く普及している中国のネットユーザーからはさまざまな意見が寄せられた。資料写真。

中国の動画メディア・梨視頻(Pear Video)の中国版ツイッター・微博(ウェイボー)アカウントが27日、世界保健機関(WHO)がゲーム障害を国際疾病に認定したというニュースを報じると、ゲームが広く普及している中国のネットユーザーからはさまざまな意見が寄せられた。

ゲームのやりすぎで日常生活に支障をきたす「ゲーム障害」を新たな依存症として国際疾病に認定する「国際疾病分類(ICD)」の最新版(ICD-11)草案は、昨年6月に提出されていたが、WHOは今月25日(現地時間)に行われた第72回世界保健総会で、これを採択した。ICDが変更されるのは1990年以来約30年ぶりで、ICD-11は22年1月から適用され、世界の医療機関や保管会社などから疾病のガイドラインとして参照されるほか、各国での治療や対策を促す狙いがある。

ICD-11ではゲーム障害の症状は「ゲームをする頻度や長さなどを自分で制御できない」「ゲームをその他の重要事項や日常生活よりも優先してしまう」「ゲームを通して負の影響が生じても継続してプレイし、個人、家庭、社会、教育、職業など重要な領域での障害をもたらす」という3点で定義されており、こうした症状が12カ月以上続けばゲーム障害と診断される可能性がある。また、症状が重い場合は12カ月未満でも診断されるという。

この報道を受けて中国のネットユーザーからは、「これじゃ定義が曖昧すぎる」「eスポーツの選手も精神病にあたるの?」「これからはネット依存症の人が罪を犯しても、『精神病だから』と言い逃れできるのか?」などといった指摘のほか、「ゲーム動画の配信を生業にしている人は、仕事がなくなっちゃうよ」「ゲームだって立派な趣味の1つじゃないか」などといった反論も見られた。一方で、中国でも以前からオンラインゲームに長時間没頭した若者が死亡する事件が何件も起こっていることから、「この判断は正しい。私も彼氏にはゲームにはまり込んでほしくない」と述べるユーザーもいた。

また、中国では2009年に青少年のネット中毒が問題視された際、山東省臨沂市精神病医院・内科の楊永信(ヤン・ヨンシン)医師が推進する過激な「電気ショック療法」が物議を醸した。この療法は安全性が疑問視され、後に当局が停止命令を出したが、「中国ではあの電気ショック療法が復活するんじゃないか?」「楊おじさん(楊医師の呼称)はこれからまた忙しくなるな」などという声も多く寄せられた。

ほかには、「どおりで(疑似恋愛)ゲームの中の相手も『あんた、頭おかしいんじゃない?』って言ってくるわけだ」「びっくりして、思わず気持ちを落ち着けるためにゲームをしちゃったよ」などと冗談めかすコメントや、「それよりもスマホ依存の解決が最優先では?」「中国では麻雀依存症の方が重篤かもよ」などと指摘するコメントも見られた。(翻訳・編集/岩谷)

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