【CRI時評】中米両国関係の土台に打撃を与えているものとは

CRI online    2019年5月27日(月) 10時0分

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 米イェール大学学長であるピーター・サロベイ教授は最近になり公開書簡を発表し、過去数週間の米中関係の緊張と、学術交流についての審査が厳しくなっていることに懸念を表明した。サロベイ学長は、米国の最先端研究機関型の大学の卓越性にとっては開放こそが鍵であり、イェール大学の終始一環した旗...

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 米イェール大学学長であるピーター・サロベイ教授は最近になり公開書簡を発表し、過去数週間の米中関係の緊張と、学術交流についての審査が厳しくなっていることに懸念を表明した。サロベイ学長は、米国の最先端研究機関型の大学の卓越性にとっては開放こそが鍵であり、イェール大学の終始一環した旗印でなければならないと強調した。

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 サロベイ学長による公開書簡の発表は、米中関係の土台の一つである人的・文化交流が、米国の一部人物の、言わば「被害妄想」により脅威に直面していることを示している。その特徴とは、思考に齟齬(そご)が発生し、自分が他者から迫害される、あるいは傷つけられていると思い込み、さまざまな防御に手を出すことだ。米国の一部政治関係者の最近1年あまりの言動を見ると、まるで「被害妄想」に支配されているようにも思える。彼らは一国主義や保護主義の旗を掲げ、疑心暗鬼になり、中国を仮想敵とみなし、中国に「経済侵略」や「窃盗」行為があるなどのレッテルを貼って中傷し、挙句の果ては中国人留学生に「スパイ」の濡れ衣を着せた。

 国と国の交わりの基礎とは、人々が親しみあうことだ。中米双方の人と人の交流は両国関係の発展において、重要な役割りを果たしてきた。毎日、1万4000人が太平洋を行き交う航空便に搭乗している。中米両国民の往来は毎年、延べ530万人を超える。両国間で締結された姉妹都市は200組以上に達した。これらの数字は、両国間の人的・文化交流が盛んであり密接であることの証明だ。

 ところが、「被害妄想」にとらわれた米国の一部政治関係者は、中米両国の正常な人的・文化交流に対しても偏見を持つ。理由もなく一部の中国人研究者の入国を禁止し、年度国防権限法案では、中国人学生と研究者に対するビザ発給を厳しくする内容を盛り込むことを要求し、さらに「中国が孔子学院を利用して米国世論を誘導しようとしている」と中傷して同学院に対する制限を求めている。米国の一部政治関係者は、中米の人的・文化交流の扉をますますきつく閉ざそうとしている。

 しかし、「被害妄想的」な言動が理性的な人を騙すことはできない。データは、中国は過去9年間に渡り米国に最も多くの留学生を送り出した国であることを示している。2017-18年だけでも、中国人学生は米国経済に約139億ドルの貢献をした。米国メディアの「フォーリン・ポリシー」(電子版)に最近になり掲載されたマサチューセッツ大学のポール・マスグレーブ助教授による文章は、米国の教育機関にとって中国は最もよい市場であり、米国が一方的に中国人学生を制限すれば、米国の教育機関にとって重大なリスクが生じると論じた。米国の高等教育システムの多くが、「生き残る」ことすらできなくなるという。

 イェール大学のサロベイ学長の公開書簡は、もう一つの重要な意義を強調している。イェール大学は才気煥発で無限の前途を持つ学生や研究者を招き入れてこそ、新たな発見が促進され、「現在の世界を改善し、子孫の代に幸福をもたらす」ための力を発揮しできるというのだ。サロベイ学長は改めて、イェール大学は今後もこれまでと同様に、国外からの学生と研究者を歓迎すると述べた。

 中米両国の人的・文化交流の歴史という大きな流れは阻むことのできない勢いで、前進しつつある。米国の一部の「被害妄想」に取りつかれた政治関係者が、ありとあらゆる方法を繰り出して「中国脅威論」を力の限りに叫んで米国国民を騙そうとしても、結局は両国国民の交流という大きな流れに飲み込まれてしまうだけのことだ。(CRI論説員)

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