死去から10年、なぜ盧武鉉元大統領は韓国人に懐かしがられるのか?―中国メディア

Record China    2019年5月27日(月) 7時0分

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24日、環球時報は、「死去から10年、なぜ盧武鉉元大統領は韓国人に懐かしがられるのか?」と題する記事を掲載した。写真は盧武鉉元大統領。

2019年5月24日、環球時報は、「死去から10年、なぜ盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領は韓国人に懐かしがられるのか?」と題する記事を掲載した。

記事は、10年前の5月23日早朝に、韓国の「庶民派大統領」だった盧氏が死去したが、10年が過ぎても「韓国の民衆は盧氏をとても懐かしんでいる」と紹介。「韓国では盧氏のように人々に記憶される政治家は少なく、盧氏に関する映画やドキュメンタリー作品が多く制作されている」と伝えた。

では、韓国にとって盧氏はどのような意味があるのだろうか。記事は、以前に韓国財政経済部で働いていたという女性が語った経験を紹介している。当時、この女性の同僚がある1本の電話を受けたが、その電話の相手は「もしもし、大統領ですが」と名乗ったという。この同僚は初めは冗談だと思ったが、後に相手が本当に当時の盧大統領だったことに気が付いたという。ある問題について知りたいと思い、盧氏が直接電話をかけてきたもので、この女性は「多くの人は、盧氏に良いイメージを持っている。聡明で決断力のある指導者という印象」と語ったという。

また、2年前に公開された実録映画「盧武鉉です」を環球時報の記者が鑑賞した時の様子についても紹介。ソウル市新村にある大学生が多く集まる映画館で鑑賞したという記者は、「隣に座っていた若い男性2人が涙を流していた」と伝えた。李彰宰(イ・チャンジェ)監督は、「多くの人は盧氏を懐かしく思っている。故郷と同じで、久しぶりに帰ると感無量になるようなものだ」と語ったことも紹介している。

その上で記事は、「どんな政治家に対する評価にも二面性がある。盧氏の『脱権威主義、過度の理想主義』などは、たびたび非難されてきた。韓国の政界を見渡すと、自殺、暗殺、逮捕などに事欠かない。この背後には、韓国の政治のありよう、社会構造的な左右の対立、政治と経済界の結びつきなどが関係している」と指摘。そして、「盧氏の持論であった『常識の尊重、原則の順守、公正な法執行』『政治と経済の結託も、違法な操作も、特権もない社会』の実現には、韓国はまだまだ長い道のりが必要であろう」と結んだ。(翻訳・編集/山中)

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