北朝鮮の農業ピンチか、再び報道「食の問題だけが解決できれば、社会主義建設は進められる」

Record China    2019年5月20日(月) 13時20分

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北朝鮮国営の朝鮮中央通信は、本年は農業をしっかりと営むことが重要と主張する記事を発表し、「食の問題だけが解決できれば、社会主義建設は進められる」などと主張した。同国では極端な干ばつが続いているとされる。農業が危機的状況になっている可能性もある。

北朝鮮国営の朝鮮中央通信は2019年5月18日付で、同国各紙のまとめとして、本年は農業をしっかりと営むことが重要と主張する記事を発表し、「食の問題だけが解決できれば、社会主義建設は進められる」などと主張した。朝鮮中央通信は15日にも、同国が干ばつに見舞われており、観測史上で最も少ない降水量になる可能性が高いと報じた。天候不順で農業に深刻な事態が生じている可能性がある。

同国政権党・朝鮮労働党機関紙の労働新聞社説は「党が提示した穀物生産量を達成するには、当面の田植えにすべての力量と手段を総動員、総集中するのが重要」と論じ、「朝鮮式社会主義の必勝不敗性を力強く誇示すべき」と主張したという。

社説はさらに、「われわれが強盛になり、豊かに暮らすことを願わない勢力」が、食糧難を利用して「社会主義に対する信念を崩し、ひいてはわれわれを屈服させようとしている」と主張。その上で「食の問題だけが解決されれば、人民に安定した生活を保障し、彼らの革命的熱意と創意性を強く発揚させて社会主義建設を力強く推し進めることができる」と論じたとした。

また、北朝鮮紙「民主朝鮮」は、すべての部門や職場の活動家と勤労者が「農業部門を労力的に、物質的に力強く支援することによって、党の農業政策を貫徹し、人民大衆中心の朝鮮式主義社会主義をしっかり守って輝かしていくことに積極的に寄与しよう」と呼びかけたとした。

文面をそのまま解釈すれば、同国にとって農業生産の可能な限りの維持が、喫緊の課題になっていると解釈できる。また、「当面の田植えにすべての力量と手段を総動員」との表現からは、ポンプや燃料、電力などの確保が重要視されていると理解することができる。干ばつにより水不足になれば、田植えのためには乏しくなった河川の水やため水をくみ上げることが必要になるからだ。(翻訳・編集/如月隼人

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