日本の第5世代戦闘機開発はなぜ見通しが暗いのか―中国メディア

Record China    2019年5月17日(金) 12時0分

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14日、中国国防報は、日本による第5世代戦闘機製造の見通しが暗いと言われる理由について論じた記事を掲載した。写真はF-22。

2019年5月14日、中国国防報は、日本による第5世代戦闘機製造の見通しが暗いと言われる理由について論じた記事を掲載した。以下はその概要。

近ごろ日本国内で、国産のF-3ステルス戦闘機の開発を加速させ、2030年までにF-2と交代するとの情報が流れた。その性能は米国のF-22戦闘機を全面的に凌駕するという。しかし、その研究開発過程を見ていくと、おそらく失敗に終わるとの分析が出ているのだ。

戦後の日本は米国によって武器の開発が阻害、制限されてきた。それでもF-1、F-2戦闘機の開発で各世代戦闘機の開発経験を積んでおり、今度は第5世代戦闘機となるF-3の開発に乗り出した。

前世紀末、日本は米国に対してF-22の購入を申し込んだが、米国は2000年に技術流出への懸念から同機の輸出を禁止した。米国は代わりに日本にF-35Aを買わせ、生産ラインの輸出まで行った。しかし日本は決して満足することはなく、自らF-22より先進的な戦闘機を作ることを決意したのである。

その特徴は超強力なエンジン、超強力な機体用複合材料、超巨大な弾倉の設計に現れている。ただ、軽量化のためにすべて炭素繊維で機体を造る設計は安全性への大きな疑問があり、戦闘により破損した場合に分解する恐れがある。また、より長いミサイルを搭載可能な弾倉は強度の確保が難しく、高速飛行中に弾倉を開いた際に変形が生じる可能性があるのだ。

日本に第5世代戦闘機を開発する能力があるかについては「種々の大きな困難を伴うものの、強力な基礎工業や米国の技術支援があれば可能」との見方が一般的だ。2030年の投入を想定しているF-3の開発も、技術的な難題を解決する時間は十分にあるとみられている。

しかし問題は、各国が新型戦闘機の開発を続けている中で、30年には第6世代戦闘機が誕生しているであろうことだ。この時、F-3戦闘機は時代遅れの改良型第5世代戦闘機と位置付けられるだろう。それを、日本の自衛隊が良しとするかは、分からない。(翻訳・編集/川尻

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