中国報道官「米国とは誠意もって話し合うが、各種可能性への準備は整えた」

Record China    2019年5月9日(木) 18時20分

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中国商務部の高峰報道官は、9日と10日の米中貿易協議で中国は誠意を示すと説明する一方で、「すでに各種の可能性に対する準備は整えた」と述べた。

中国商務部の高峰(ガオ・フォン)報道官は9日に行った定例記者会見で、中国は9日と10日に米ワシントンで行われる第11ラウンド米中経済貿易ハイレベル協議で責任ある態度と誠意を示し、協力と話し合いによる問題の解決を希望すると説明する一方で、「すでに各種の可能性に対する準備は整えた」と述べた。中国メディアの環球網などが伝えた。

9日と10日に米ワシントンで行われる協議で、中国側はこれまで通り劉鶴(リウ・ホー)副首相が責任者を務める。高報道官は9日の記者会見で、中国が改めて交渉に臨むのは、責任ある態度と協議を進める誠意を示すものと説明。

さらに、「米国が中国と向き合い、相互の関心事を配慮して協力と協議という方法により、問題を解決することを希望する」と述べる一方で「中国は同時に、各種の可能性に対応する準備を整えた」と述べた。

高報道官は、「貿易戦争に勝者はいない。中国側の利益にも合致せず、米国の利益にも合致しない。全世界の利益にも一致しない」と述べた。

商務部は8日付で、「米国は5月10日から、中国からの対米輸出品2000億ドル(約22兆円)に対する関税を(現在の)10%から25%に引き上げる計画だ。貿易摩擦のエスカレートは両国人民と世界の人民の利益に合致しない。中国はここに深い遺憾を表明する。もしも米国側が関税措置を実施するならば、中国は必要な対抗措置を採用せざるをえない」とする声明を発表していた。(翻訳・編集/如月隼人

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