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中国の武装ヘリ、米アパッチに比べてあれもこれも劣っている―中国メディア

Record China    2019年5月1日(水) 8時50分

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中国メディアの新浪網は米国のAH-64アパッチ武装ヘリを極めて高く評価する解説記事を掲載した。一方で、中国製の武装ヘリはさまざまな点で劣っていると認めた。写真は中国のWZ-10(武直-10)武装ヘリ。運用公開は2010年。

中国メディアの新浪網は2019年4月28日付で、米国のAH-64アパッチ武装ヘリコプターを極めて高く評価する解説記事を掲載した。中国製の武装ヘリは、さまざまな点で劣っていると認めた。

記事は冒頭部分で、米空軍の強大さについては、だれもがF-15とF-22を知っていると論じた。さらに「これらの機種が出てくれば、他の機種にはほとんどチャンスがなく、敵を絶望させる戦闘機だ」と主張した。

F-15とF-22それぞれを同世代の他の機種と比較したと思われるが、1976年に登場したF-15はともかく、中国もJ-20(殲-20)戦闘機を登場させた昨今、同世代機と言えるF-22をこれだけ中国メディアが絶賛するのは異例だ。

また、米空母にも触れ、「どんなところでトラブルがあっても、空母が向かえばすぐに撃滅できる」と論じた。

さらに記事は続けて、米国陸軍は低い評価しか与えられていないと主張。理由としてはゲリラ部隊を相手に、十数年も勝利できていないと論じた。ただし、米陸軍に対する評価とM1戦車とアパッチ武装ヘリへの評価は別物で、現在に至ってもM1戦車は世界最強であり、アパッチは天下無双と評した。

アパッチの優秀さについてまず、搭載兵器の多さと多様さを挙げた。また「ロシア人がツングースカ対空砲・ミサイルシステムを開発し、トール野戦防空システムを導入してことは、アパッチにとっていったんは脅威になった」と紹介した上で、米国は発射した後に自動的に目標に向かって飛び命中させることのできるミサイルシステムを開発したので、アパッチは着弾を待たずに退避できるようになり、ロシア人の武器は失敗に終わったと論じた。

搭乗員のヘルメットに取り付けた装置で、攻撃対象を見るだけで照準を合わせられる火器管制システム(IHADSS)については「ロシア人はついに完全に追いつくことができなかった」と説明した。

記事はアパッチについてさらに、「最強のエンジン、最もすごいアビオニクス、最もたくましい生存のための設計」と「最」の字が並ぶと絶賛。生存については、米軍はベトナム戦争時の戦訓を分析し、ヘリコプター搭乗員の死傷の大部分が攻撃による爆発のためでなく、コントロールを失って高速で墜落した衝撃や火災発生のためと結論付けたと紹介。そのため、アパッチには墜落による死傷率の軽減や火災の防止のために墜落の衝撃を吸収する座席や墜落には燃料供給を自動的に遮断するなど「多くの天才的設計がなされている!」との驚きを示した。

また、アパッチには特殊装甲や、赤外線追尾式のミサイルの着弾を低減させるために、大量の冷気を排出する仕組みも備えられていると紹介した。

一方、アパッチに比べれて、ロシアの武装ヘリはアビオニクスが大いに劣り、機体も鈍重すぎると批判。欧州の武装ヘリは馬力が小さすぎて、搭載兵器量が大いに見劣りすると論じた。

中国の武装ヘリについては、馬力が小さすぎ、防護が貧弱で、高温のエンジン排気が排出されるので、(排気ガスの出す赤外線が)直接、相手にとらえられてしまうとして、これらが中国製武装ヘリの最大の弱点と論じた。

記事は最後の部分で、アパッチについて「1986年に配備され現在までに33年間が経過したが、アパッチを完全に超えた武装ヘリは1機種もない。このことから、米国人の科学技術が多種強大であることを見て取れる」と、米国の技術を改めて称賛した。(翻訳・編集/如月隼人

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