【CRI時評】中国が宇宙分野の開放と協力で大きな度量を示す

CRI online    2019年4月24日(水) 23時55分

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 第4回の「中国・宇宙の日」となった24日には、人々を奮い立たせる知らせが次々にもたらされた。まず、中国の宇宙ステーションについての最新の情報だ。中国は有人宇宙船12基と目標飛行船「天宮1号」、宇宙実験室「天宮2号」の打ち上げに成功したこと、宇宙飛行士11人、延べ人数では14人を...

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 第4回の「中国・宇宙の日」となった24日には、人々を奮い立たせる知らせが次々にもたらされた。まず、中国の宇宙ステーションについての最新の情報だ。中国は有人宇宙船12基と目標飛行船「天宮1号」、宇宙実験室「天宮2号」の打ち上げに成功したこと、宇宙飛行士11人、延べ人数では14人を宇宙空間に送り出し、無事に帰還させたことで、一連の重要な技術獲得を実現した。最近になり44基目の北斗ナビゲーション衛星を打ち上げたことは、2019年の北斗による高密度ネットワーク形成の幕開けになった。さらに特記すべきは、今後の嫦娥6号のミッションと中国が初めて打ち上げる小惑星のサンプルリターンで、中国が国際社会に向け装置搭載の機会を提供すると表明したことだ。この表明は、中国の新たな時代の宇宙事業の開放と協力についての大きな度量を示すことになった。

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 中国は世界で3番目の、月面軟着陸の能力を持つ国になった。現在では、月面活動による探査能力を持つ唯一の国でもある。2016年にはすでに、中国国家宇宙局の責任者が、嫦娥6号探査機は2020年ごろに打ち上げられるとして、各国との宇宙開発における協力を望んでいると表明していた。中国は今回、国際社会に向け正式に、嫦娥6号が科学探査装置の搭載を開放し、中国の月プロジェクトを利用して月についての新たな知識を得る機会を各国の科学者に提供すると表明した。このことは、中国が深宇宙探査の領域で、「人類運命共同体」の理念を実践する具体的な措置だ。フランス国立宇宙研究センターのジャン・イヴ・ル・ガル理事長は大いに感動して、「フランスは中国と共に月探査を行う。これは、フランスが月の科学探査を真剣に検討せねばならないことを意味する。われわれはこれまで出来なかった。これが、偉大なる1回目となるのだ」と述べたという。

 深宇宙の研究対象となるのは、全人類の生き残りに関わる重要な課題だ。いかなる国または組織にも、獲得した知識を独占する権利はなく、全世界から覆い隠せるものでもない。もしも狭隘な冷戦思考によるならば、宇宙探査を一種の政治資本と見なし、結果として、全人類としての精力と資源を分散させてしまい莫大な浪費を招くだろう。それでは、全人類の宇宙についての知識獲得を妨害することになってしまう。

 全人類共通の幸せを向上させるため、地球規模での資源の最適化と調整を実現し、獲得した知識を十分に共有することこそ、良性の発展をもたらす道筋となる。中国は国際協力の分野で一貫して開放的な姿勢を維持してきた。深宇宙探査における「小さな道連れ」はますます増えている。同時に、「悟空」、「墨子」などの中国伝統文化の色彩が濃厚な名称を持つ衛星が宇宙に送り込まれるにともない、ダークマターや量子通信などの人類の科学技術分野での最前線の課題も、中国の宇宙関連分野での研究対象になってきた。

 中国が科学探査衛星を次々に大空に打ち上げていることは、中国の宇宙開発が重要技術の獲得を目指す初期段階の「応用工学型」から、新たな知識の獲得で宇宙の神秘に迫る「最前線探査型」に徐々に転化発展していることを示している。中国の宇宙技術はすでに、自らの方式によって、宇宙についての新たな発見を全人類の知識の宝庫に追加する能力を持つようになった。(CRI論説員 魯暁冬)

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