【CRI時評】トランプ大統領とカーター氏の初めての電話、ポンペオ長官らに一撃

CRI online    2019年4月17日(水) 19時45分

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米国のカーター元大統領は15日、トランプ大統領と前々日に電話で会話したことを明らかにした。トランプ大統領から電話があったのは初めてで、中国についての話をすることが目的だったという。カーター元大統領によると、トランプ大統領は中国が米国を追い抜くことをとても心配していた。しかしカータ...

米国のカーター元大統領は15日、トランプ大統領と前々日に電話で会話したことを明らかにした。トランプ大統領から電話があったのは初めてで、中国についての話をすることが目的だったという。カーター元大統領によると、トランプ大統領は中国が米国を追い抜くことをとても心配していた。しかしカーター元大統領は、その時が来ることを恐れる必要はないと話し、さらに米国は「世界の歴史でも最も好戦的な国」であり、中国は戦争による無駄遣いを全くしてないとして、「それこそが、彼らがわれわれの先を行く理由だ」と述べたという。

 最近、ポンペオ国務長官を代表とする一部の米国の政治関係者が世界中で中国を中傷している。しかし、在職中に中米国交樹立という大きな仕事を成し遂げたカーター氏の発言は、高度な政治的資質を持つ米国政治家の戦略眼と、自国の国益に対する強い責任感を示すものだ。そしてカーター氏の発言は、中米関係を扱う上で、米国の往年の政治的要人などの有識者が、今も重要な力を持っていることを意味している。

 中国の経済規模はすでに90兆元を突破し、世界第2位になった。このことで、米国では緊迫感と焦燥感が強まった。ワシントンの対中強硬派はこの種の感情を利用して、さらに大きな政治上の活動の場を獲得し、自らを立場を高めようとした。しかし、過去1年あまりの中米関係の進展を見れば、中国を力づくで圧迫する米国の手法は期待通りの成果を上げていないことが分かる、それどころかカーター氏が繰り返し警告したように、中国が米国の繁栄にとって重要だということを検証することになった。それはつまり米国にとって、「われわれが中国と上手に付き合えなくなれば、被害は両国に及ぶ。中国だけではなく、米国も経済上の損失を被る」ということだ。

 国際通貨基金(IMF)は先週に発表した最新の「世界経済見通し」で、今年の米国の経済成長予測を0.2ポイント引き下げて2.3%とした。その一方で中国の経済成長予測は0.1ポイント引き上げて6.3%とした。世界の主要経済体の中で、IMFが成長予測を上方修正したのは中国だけだった。これは、米国の対中強硬派は予想だにしなかったことだ。

 ならば、米国を「再び偉大にする」ためには、何をせねばならないのか。カーター氏は戦略的知恵に極めて富む提案をしている。米国は不要な戦争のために多くの財力を割くべきではなく、自らの価値観を他者に強要しようと望んでばかりいてはならないということだ。覇権主義や一国主義、強権政治を放棄するのはもちろんで、人々の福利を土台に据えて、自らの競争力を絶えず高めていかねばならないということだ。それこそが米国を「再び偉大にする」根本的な道だ。中国について言えば、その発展の目的は中国人の美しい生活に対する絶え間ない追求を満足させることであり、だれかに挑戦したり取って代わろうとすることではない。そして中国は各国と「協議 協業 共有」を通じて「人類運命共同体」を構築しようとしている。

 中国と米国に競争が発生するのは正常なことだ。しかしそれは、「よい意味の競争」であるべきだ。トランプ大統領は最近になり、米国の5G導入について、米国が「必ずや勝利せねばならない」競争だと発言した。そしてトランプ大統領は2カ月前、米国企業は5G分野の競争で勝利せねばならないが、それは進んだ技術を封殺しての勝利であってはならないと発言している。そうならば、それは中国と米国の間によい意味の競争がもたらされる、正しい状態ということになる。

 米国第39代大統領を務めたカーター氏は、ホワイトハウスにいた時代に実現させたことの中で、最も長期的意義のある重要な成果は「中国との外交関係を正常化させたことだった」と回想している。米国第45代大統領として、トランプ氏はいつの日か自らのホワイトハウス時代を回想する際に、同じように誇りに満ちた自己評価ができるのだろうか。(CRI論説員)

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