【CRI時評】ポンペオ長官の言論が、中国·ラテンアメリカ協力にくさびを入れることはできない

CRI online    2019年4月16日(火) 23時40分

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 米国のポンペオ国務長官は11日、チリ、パラグアイ、ペルー、コロンビアの4カ国歴訪を開始した。その目的は、これらの国とベネズエラ問題についての立場を調整し、ベネズエラにさらに多くの制裁を実施することを含めて、米国の政策への支持を取り付けることだった。 しかし、ポンペオ長官が重点と...

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 米国ポンペオ国務長官は11日、チリ、パラグアイ、ペルー、コロンビアの4カ国歴訪を開始した。その目的は、これらの国とベネズエラ問題についての立場を調整し、ベネズエラにさらに多くの制裁を実施することを含めて、米国の政策への支持を取り付けることだった。

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 しかし、ポンペオ長官が重点とすることは、ずれているようだ。最初の訪問国のチリでは、到着後すぐに行った発言で、中国とロシアが「すでに入口に立っている」と表現した。中国とロシアの両国が「家に入れ」ば、「家の中はめちゃくちゃにされてしまう」というのだ。ポンペオ長官は中国の対ベネズエラ投資も非難して「中国のやり方は、ベネズエラの破壊を手助けするものだ」と言った。

 米国は長期間にわたり、ラテンアメリカに対して覇権主義と強権政治を推進してきた。経済や社会制度を押し付け、価値観の実験場にし、米国の「裏庭」にしてきた。それ以外にも、米国が新自由主義経済政策の喧伝を通じてラテンアメリカ国家の経済発展の命脈を牛耳り、ラテンアメリカ国家の外部資金と技術に対する依存度を絶えず高めさせたことで、これらの国々は危機に陥った。さらに一方では、米国はラテンアメリカの国々からの移民を歓迎しないとしてメキシコとの国境に壁を建設し、同時に自国優先を声高に叫び、米国企業がラテンアメリカ市場に対する投資を減少させるよう鼓舞した。

米国と比較して、中国はラテンアメリカ、カリブ海国家との間に歴史的な怨念がなく、現代でも衝突があるわけではない。それぞれの発展の過程での相補性は強い。そのため、各国がみずからの国情に適した発展の道を模索する中で、相互理解、相互支持、戦略的な相互信頼を絶えず高め、互恵的な協力を絶えず深めることができるわけだ。中国とラテンアメリカの貿易額はすでに3000億ドルを突破した。中国はチリ、ペルー、ブラジルなどのラテンアメリカ諸国にとっての最大の貿易パートナーになった。 

 中国のラテンアメリカに対する投資が作り出すのは「発展のパイ」であり、「債務のわな」では絶対にありえないことは明らかだ。ラテンアメリカの国々は、ポンペオ長官の言うところの「覚醒」を受け入れはしない。例えば、チリのメディアはポンペオ長官の発言を「(米国と中国の)二つの陣営のどちらに立ち位置を決めるか、チリを脅迫しようと意図するものだ」と評した。同国のチャドウィック内相は、「(他人が)わが国への投資や他国との協力について警告をする必要はない」と述べた。

 実際には、ラテンアメリカ諸国は改革開放による40年の発展を通じて中国が成し遂げた成果と、ラテンアメリカとの近しい関係を構築しようとする中国の誠意ある努力を、よく見ている。特に、中国の習近平国家主席が数回にわたりラテンアメリカを訪問したことで、中国とラテンアメリカの戦略的相互信頼は著しく向上し、双方が互恵協力を行う土台はさらに固められた。中国は今まさに、新たな一連の改革開放を推進している。これは中国が世界にもたらすチャンスであり、何よりもまず発展を実現せねばならないラテンアメリカにとって、このチャンスは取り逃がすことのできないものだ。このような発展の趨勢を背景に、冷戦思考によるある種の無駄な言論も、もしかしたら世論の一時的話題にはなるかもしれない。しかし、中国とラテンアメリカの互恵協力の歩みを阻むことは、到底できないだろう。(CRI論説員)

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