【CRI時評】中国と欧州は最終的にウィンウィンに到達

CRI online    2019年4月10日(水) 16時25分

拡大

 中国の習近平国家主席の今年最初の外遊が欧州3カ国歴訪だったのに続き、李克強総理の今年初の訪問先も欧州にスポットライトを当てたことで、中国・欧州双方の外交地図にとって、相手側が重要であることが浮き彫りになった。 現地時間9日、李克強総理は欧州理事会のトゥスク議長、欧州委員会のユン...

(1 / 3 枚)

 中国の習近平国家主席の今年最初の外遊が欧州3カ国歴訪だったのに続き、李克強総理の今年初の訪問先も欧州にスポットライトを当てたことで、中国・欧州双方の外交地図にとって、相手側が重要であることが浮き彫りになった。

その他の写真

 現地時間9日、李克強総理は欧州理事会のトゥスク議長、欧州委員会のユンケル委員長と第21回首脳会議を行い、共同声明を発表した。中国とEUの首脳会議は現在、双方の最高レベルの政治対話メカニズムだ。昨年は北京で開催され、双方は共にこのメカニズム確立の20周年を祝いあった。

 EUは15年間連続して中国にとって最大の貿易パートナーであり、双方にとって2018年の貿易総額は過去最高の6821億6000万ドルに達した。中国は長年にわたり、EUにとっての第2の貿易パートナーだ。

 実務的協力とウィンウィンの実現は、中国とEUが協力関係を深める強大な原動力だ。中国とEUは現実的な問題を共に一つ一つ解決することを通して相互信頼を深め、関係を絶えず緊密にしてきた。中国とEUは、公平な競争をもたらすビジネス環境を築くことでも合意し、双方ともに相手側企業を差別視しない原則のもとで扱うことでも一致した。一方、中国とEUの互いの投資については、EUの対中投資は対外投資残高全体の4%を占めるに過ぎない。中国の対EU投資はEUにもたらされた投資全体のわずか2%だ。双方の投資は巨大な潜在的余地があり、中国・EUの投資協定の交渉が、その文言とリストを巡り急ピッチで進められている。この協定は双方の企業にとって、相手側に投資する上でのレベルの高い保護を提供するための良好な条件をもたらすだろう。

 その一方で、EU内部には中国に対する疑い、場合によっては誤解すら存在する。まさに李克強総理がドイツ商業経済紙の「ハンデルスブラット」に寄稿した署名入り文章が言及したように、中国とEUは地域も歴史文化も、社会制度も発展の道も異なる。したがって一部の問題で見解が違ったり、場合によっては立場が分かれることは正常なことだ。協力の全体量が大きくなれば、ある程度の問題や摩擦すら発生することは避けがたい。しかし、理解を深め具体的協力を行うことを通じて、「一帯一路」とEU側の「欧州・アジア連結戦略」をつなぎ合わせることがチャンスをもたらし、中国と中・東欧国家の協力(16プラス1)は排他的な小さなサークルではなく、中国とEUの協力にとって多層的で有益な補助になることを理解する欧州の人々はますます増えている。

 「一帯一路」イニシアティブについては、ハンガリー、ポーランド、ギリシア、ポルトガルなどEUに属する十数カ国が中国との覚書にすでに署名した。イタリアも最近になりG7国家として初めて、「一帯一路」イニシアティブの覚書に署名した。ドイツのメルケル首相は3月のEUサミットで、ドイツは「一帯一路」イニシアティブで積極的な役割を果たし、同時に互恵の実現を呼びかけると表明した。ドイツ紙「ハンデルスブラット」は、「一帯一路」イニシアティブが欧州に歴史的なチャンスをもたらすことと、このイニシアティブがもたらすメリットは誰の目にも明らかと指摘した。「ハンデルスブラット」はこれとは別に、さまざまな理由で人々が心配しているのは、おそらくは欧州側に中国の意図についての誤解があるために、中国に対して間違った反応をしているのだろうと論評した。仮にそうだとしたら、欧州は世界において重要な作用を発揮する最後のチャンスを取り逃がすことになる。(CRI 論説員 王姗姗)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携