【CRI時評】グローバルガバナンス観で、中仏両国は共通の価値理念を持つ

CRI online    2019年3月26日(火) 22時50分

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 コンゴ共和国では2016年、首都ブラザビルと同国経済の中心であるポワントノワールを結ぶ初の自動車道路が完成し、それまで両都市を結ぶ道路交通に必要だった1週間が6時間に短縮された。この道路建設では、中国建築集団有限公司が施工を担当し、フランスのEGIS社が監督を行った。この道路は...

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 コンゴ共和国では2016年、首都ブラザビルと同国経済の中心であるポワントノワールを結ぶ初の自動車道路が完成し、それまで両都市を結ぶ道路交通に必要だった1週間が6時間に短縮された。この道路建設では、中国建築集団有限公司が施工を担当し、フランスのEGIS社が監督を行った。この道路は運営を委託されていたため、中国とフランスは改めて協力しあうことになった。中国側が道路の補修を担当し、フランス側が道路を運営することになったのだ。

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 同件は、中国とフランスがこのところ提携して進めている、第三者市場の開発についての成功事例だ。中国とフランスは共に国連安保理の常任理事国であり、共に重要な経済体であり、グローバルガバナンスのさまざまな議題について、厚みのある協力の基礎と広大な協力の余地を有している。このことは、両国の多くの価値観が共通している、あるいは相通じるものであることに由来している。

 中国の習近平国家主席は昨年、国連のグレーテス事務総長と会談した際に、「現在は一国主義と保護主義が台頭し、国際秩序とグローバルガバナンスのシステムに痛手を与えている」と指摘し、「以前にも増して多国間主義と強い国連が必要であり、国連は多国間主義の旗印だ」と述べた。フランスのマクロン大統領は、「多国間主義は世界的な試練に対応するための最良の方式だ」との見方を示している。多国間主義の道を選ぶことだけが、永久的な平和を樹立し世界が安全を獲得することをもたらす。

 中仏両国はグローバルガバナンスでの多くの問題に対応するため、多国間主義を堅持し責任を全うするという共通認識を持っており、そのことで互いに手を取り合うことができる。経済のグローバル化の「受益者」として、同時に「貢献者」として、中国の習近平国家主席は全世界に向けて「一帯一路」を共に建設しようと呼びかけた。現在は、150以上の国と国際組織が、この呼びかけに応えた。フランスのマクロン大統領は昨年初めて訪中した際に、最初の訪問地として「一帯一路」の起点である西安を選び、フランスが「一帯一路」に参加することを宣言するとともに「これがウィンウィンだ」と述べた。

 「一帯一路」イニシアティブは、中国がグローバルガバナンスのために提供する最大の公共物であり、中国の発展と世界の各国・各地区の発展計画あるいは発展戦略を主動的に接合させることに力を注ぐものだ。それは、単なるウィンウィンではなく、「マルチ・ウィン」を追求し、「人類運命共同体」という理念の実現に突き進もうというものだ。まさに習主席がパリで発言したように、「(中仏)双方は共同で『一帯一路』の建設と第三者市場についての協力推進での統一的計画を決定し、第3陣となるモデルプロジェクトのリストを確定した。我々の発展は、自らだけが利益を得る発展ではない。「一帯一路」とはそもそも、自発的な協力により世界各国が協業・協議・共有する平和的発展だ」ということだ。これに対し、フランス側は来月に北京で開催される第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムに積極的に参加したいとの意向を示した。

 グローバルガバナンスの分野で、中仏関係には戦略性があり、両国の協力は世界の秩序を維持する上で、重要な役割りを果たす。まさに、マクロン大統領が仏南部のニースで習近平主席を接待した後にツイッターに投稿したように「習近平氏と夫人を接待できたことを幸せに思っている。習氏の訪問は両国の戦略的協力関係を確実に強化し、フランスとEU、中国が多国間主義の世界で重要な役割りを果たすことを明示することになる」ということなのだ。(CRI論説員)

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