終わり見えぬ日韓の「報復」応酬、問題解決に必要なもの―中国専門家

Record China    2019年3月25日(月) 16時50分

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25日、解放日報は、悪化している日韓関係を回復するには、両国首脳の英知と勇気が必要だとする、上海国際問題研究院情報研究所元所長の陳鴻斌氏の評論を掲載した。資料写真。

2019年3月25日、解放日報は、悪化している日韓関係を回復するには、両国首脳の英知と勇気が必要だとする、上海国際問題研究院情報研究所元所長の陳鴻斌(チェン・ホンビン)氏の評論を掲載した。

評論では、日韓両国による報復の応酬が対馬海峡の波風を荒立たせており、東アジアの動向が再び人々の注目を集めていると紹介。「日本人は往々にして韓国がしつこいと考え、韓国は今や日本の地位が明らかに低下しており、もはやリスペクトに値しないと認識。互いに問題を理性的に解決する筋道が見つけられないでいる」とした。

そして、日韓対立の激化は世界の情勢とも関係があると説明。「昨年以降、北朝鮮との関係が改善した韓国は長期的な圧力が軽減され、日本との争いにおいて強い姿勢を見せるようになった」としたほか、「米トランプ政権が自国優先政策を進め、日韓関係の仲介に興味を持っていないことも大きな原因の一つである」と論じた。

そのうえで「深まり続ける日韓の対立は、実務レベルで解決するのは不可能。安倍晋三首相と文在寅(ムン・ジェイン)大統領が政治家としての勇気と知恵を出し、国の根本的な利益から出発して問題を解決しなければならない。双方は現在の状況が互いにとって利益をもたらさないことをはっきりと認識する必要がある」と指摘した。

一方で「両国に存在する強い民族意識の波に挟まれ、両国首脳は現時点でこのような政治家としての姿勢を示すことができていない」とし、「隣人は選べるが隣国は選べない。パートナーとして善隣友好の関係を築くことが、日韓両国にとって真剣に考えなければならない重大な問題だ」と結んでいる。(翻訳・編集/川尻

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