【CRI時評】中国とイタリアは古代シルクロードに新たな活力を注ぎ込む

CRI online    2019年3月23日(土) 19時55分

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 中国の習近平国家主席は22日、ローマでイタリアのマッタレッラ大統領が主宰した伝統にのっとった盛大な歓迎式に臨み、同大統領との会談と共同記者会見、両国の経済界、文化界の代表との会談、イタリア参議院議長との会談を行うなど、密度の濃い日程をこなした。イタリアの政治界、ビジネス界、文化...

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 中国の習近平国家主席は22日、ローマでイタリアのマッタレッラ大統領が主宰した伝統にのっとった盛大な歓迎式に臨み、同大統領との会談と共同記者会見、両国の経済界、文化界の代表との会談、イタリア参議院議長との会談を行うなど、密度の濃い日程をこなした。イタリアの政治界、ビジネス界、文化界、さらにメディアは、習近平主席による「一帯一路」イニシアティブに強い関心を持ち、欧州とアジアの両大陸を互いに結びつけ共に発展させることに役立ち、古代シルクロードに現代の新たな活力を注ぎ込むことだと高く評価した。この論調は、中国・イタリア両国が23日に行う「一帯一路」の共同建設についての協力覚書への署名に向けての、強い前向きの情報だ。

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 国際金融危機が発生した後、イタリアは2008年から09年まで、2012年から14年までと2回に渡って景気の後退に直面した。今年初めに発表されたイタリアの公式統計によると、昨年下半期にGDPは連続して下降し、イタリアは3回目の景気の後退に直面している。ユーロの引き下げや公共財政の拡大など、国内における従来型の経済振興策が功を奏しなかったことで、イタリアは自然に国外に目を向けるようになった。2017年、当時のジェンティローニ・イタリア首相は中国で開催された第1回「一帯一路」国際協力サミットに出席し、「イタリアは、中国が強い関心を持つこの大きな活動での、主要な登場者になれる。これは、我々にとって大きなチャンスであり、私がここにいること自体が、我々がどれだけ重視しているかを示している」と発言した。

 イタリアのコンテ首相は議会に対して、中国の「一帯一路」イニシアティブがもたらす経済や貿易に対しての利益は完全に合法的であり、イタリアの国益に合致する」と述べた。コンテ首相はさらに、「新たな貿易港を回り道させるのではなく、イタリアの港を『新シルクロード』の天然の目的地にすればよい。そのことで、地理上の位置がもたらす利益を得ることができる」とも述べた。

 「一帯一路」への参加はイタリア政府だけでなく、イタリアの諸都市や企業の選択でもある。ニューヨーク・タイムズによれば、イタリア北部のトリエステ港では、潜水作業員が新しい波止場の基礎工事を続けている。この波止場は、中国にとってこの工業港湾での一大中心地になる予定だ。現地当局関係者は、中国企業はイタリアの同業者と協力し、現地の労働者を雇って輸入品を組み立て、その商品を列車に積み込んで欧州の別の地域に輸送したり、船に積んで中国に送ったりすると述べた。現地メディアの報道によれば、著名なコスタ・クルーズ社が中国市場を見込んで新造したクルーズ船「ベネチア」の命名式が3月1日にトリエステ港で行われた。同船は5月、上海に姿を現すことになる。

 習近平主席はイタリア紙「コリエーレ・デラ・セラ」で発表した署名文章で、イタリアの作家、モラビアによる「友情とは偶然の選択ではない。志と道が同じである結果だ」の言葉を引用した。習主席はマッタレッラ大統領との共同記者会見の際、中国とイタリアは発展戦略の結びつけを強化し、インフラ建設、港湾物流、船舶輸送などの分野で潜在力を掘り出し、「一帯一路」での質の高い実質的な協力プロジェクトを作り出し、それぞれの国民に発展の成果をよりよく共有させねばならないと強調した。イタリアは明らかに、中国という急行列車に乗り、「一帯一路」建設への参加を通じてさらに大きな価値を生み出すという、経済を発展させ共に繁栄する道を歩むことをすでに決意をした。(CRI論説員 呂暁紅)

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